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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.08.15 17:42
更新日: 2018.08.15 18:48

サーキット2回目でも乗れた! アウディRS3 TCRで最新カスタマーレーシングカーを知る

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国内レース他 | サーキット2回目でも乗れた! アウディRS3 TCRで最新カスタマーレーシングカーを知る

「ヒラノさん、以前ゴルフGTIに乗られてましたよね? でしたらパワーはそんなに変わらないですし、大丈夫ですよ(笑)」。ひょんなことから、今をときめくTCR規定のレーシングカー、アウディRS3 TCRをドライブすることになってしまった。最新のカスタマーレーシングカーはいったいどんなものなのか、そしてサーキット2回目でも乗れるクルマなのか、素人目線での試乗記をお届けしよう。

■1500万円のレーシングカーに「乗ってみます?」

 ことのキッカケは、スーパーGTではAudi Team Hitotsuyamaとして参戦している、Hitotsuyama GmbHのFacebookページを5月に見たことだった。「TCRマシンのAudi RS 3 LMSが新たにHitotsuyamaファミリーの仲間入りをしました。このマシンは各イベントやレースでのレンタルも可能です!」との書き込みがあり、ナルドグレーとホワイトに塗り分けられたRS3 LMSが写っている。

 Hitotsuyama GmbHは、アウディA1 Fun Cupをはじめ、アウディを使ったサーキットイベントを開催しており、実は筆者も一度A1 Fun Cupで富士スピードウェイを走らせてもらったことがある。初めてのサーキット走行で大いに緊張したのだが、無事にマシンを走らせられて大いに楽しめた。このRS3 LMSもそういったイベントで使えるのかと思うと、これはぜひ取材しなければなるまい……。

 そこでスーパーGT第5戦富士の際、Hitotsuyama GmbHの一ツ山亮次代表に、「ぜひ取材したいです!」と相談してみた。すると、返ってきたのは「8月12日にRS3 LMSを走らせるんですが、ヒラノさん乗ってみます?」というものだったのだ。

 おいおい。不安しかないぞ。年に何十日も通っている富士スピードウェイとは言え、実際に走ったことがあるのは先ほども触れたA1 Fun Cupでの一度きり。同乗走行では2シーターフォーミュラ・ニッポンやインタープロト等はあるが、自分で走るとなると話は別だ。おまけにRS3 LMSは、WTCR世界ツーリングカーカップをはじめスーパー耐久等、世界中で活躍しているレーシングカーだ。レンタルカートではちょくちょくスピンもする、大して速くもないこの素人に乗れるものなのだろうか……?

「今後レースに使うので、ぶつけなければいいですよ」と一ツ山代表はニヤリと笑う。そして冒頭のコメントだ。たしかに一昨年までゴルフGTIに乗ってはいたが、とはいえ……。このRS3 LMSは、お値段1500万円ほど。自分史上最高額のクルマに乗ることになるし、もし万が一“やっつけて”しまったら、少ない稼ぎの筆者は一生RS3 LMSのために生きていかなければならなくなる。恐怖しかない。

 ただ、今をときめくGT3やGT4、TCRといったカスタマーレーシングカーがいったいどんなものなのか、そしてどれほど楽しいものなのか知りたかった。来季からはTCRのスプリントシリーズが日本でも始まるかもしれない。それに向けて、少しでも知っておいた方がいいだろう……と心に決め、そっと走れば大丈夫だろうと、乗ることに決めたのだ。

Hitotsuyama GmbHのアウディRS3 LMS
Hitotsuyama GmbHのアウディRS3 LMS
Hitotsuyama GmbHのアウディRS3 LMS

■緊張マックスで初ドライブへ


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