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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.09.25 12:29

86/BRZ第8戦:寿一と服部の猛攻防いだ菅波が初優勝。クラブマンは最終戦前にチャンピオン決定

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国内レース他 | 86/BRZ第8戦:寿一と服部の猛攻防いだ菅波が初優勝。クラブマンは最終戦前にチャンピオン決定

 決勝レースはクラブマンシリーズ、プロフェッショナルシリーズともに、日曜日は天候にも恵まれたこともあって、完全なドライコンディションのなかで行われた。

 まずはクラブマンシリーズの決勝レース。中島、庄司とも好スタートを切った一方で、大島はスタートに出遅れたばかりか、後続集団に飲み込まれて順位を落とす。そこは経験の少なさか。

 1周目を終えた段階で早くも中島、庄司、水谷が後続を引き離し、トップグループを形成。そのなかで早々と動いたのが水谷だった。

 まずは3周目の90度コーナーで庄司をかわす。続いて水谷は中島にも襲いかかり、6周目のヘアピンでトップ浮上。中島は90度コーナーで庄司にも抜かれて、3番手に後退した後は、思うようにペースが上げられなくなり、トップグループからも脱落してしまう。

クラブマンは水谷大介(ネッツ東京レーシング86)が初優勝
クラブマンは水谷大介(ネッツ東京レーシング86)が初優勝

 一方、水谷と庄司のトップ争いは最後まで続くも「序盤は徹底的に、タイヤもブレーキもセーブしていたので、最後までペースを抑えず走り続けることができました」と語る水谷が逃げ切りに成功。嬉しい初優勝を飾ることとなった。

「チャンピオンは現実的に無理だとわかっていたので、だったら優勝を。1回は勝っておかないといけないんで。木曜日から調子が良かったんで、これはいけるかもと思ったんですが、そこで調子こいてやらかすのが、いつものパターンなんで、今回は本当に気をつけて走っていて良かったです」と水谷。

 そして神谷が序盤の接触で順位を落とし、さらにペナルティも受けてノーポイントに終わっていたことから、2位でゴールした庄司が最終戦を待たずにチャンピオンを獲得した。

「勝って(チャンピオンを)決められたら、もっと良かったんですが、自分の未熟な部分が出たレースではありました。先を見据えて走らなかったから、後半きつくなってしまって。チャンピオンを獲れたのは、すごくいいことだと思いますけど、ちょっと課題も残してしまいました」と、栄冠を獲得した直後だからこそ、そう自分を冷静に分析していた。

 3位は花里祐也が獲得し、予選7番手からのジャンプアップで初の表彰台へ。中島は5位でのゴールで終わっていた。

86/BRZ第8戦プロフェッショナルシリーズ決勝
86/BRZ第8戦プロフェッショナルシリーズ決勝

 プロフェッショナルシリーズの決勝レースは、青木がスタート直後に突然失速、「十勝の第7戦と同じトラブル」というから、エンジンが吹けなくなってしまったようだ。これにより、3コーナーで密山がトップに浮上し、菅波、脇阪、服部を従えて1周目を終了。青木は3周目にピットに戻って、リタイアすることに。

 トップを行く密山は防戦一方で、ブレーキやタイヤの酷使が中盤以降のペースを乱してしまう。そこに迫ってきたのが、菅波だった。7周目の1コーナーのチャージこそかわされてしまうが、次の周のやはり1コーナーで勝負をかけて、菅波は密山の前に出る。

 それで密山が動揺したわけではなかろうが、3コーナーでは脇阪と服部にも相次いでかわされ、その後に接触まであって5位でゴールするも、ペナルティで大きく順位を落とすこととなる。

 一方、トップに立った後の菅波は、若手らしからぬ堂々たる走りを見せて、最後までレジェンドのふたりを寄せつけず。見事初優勝を飾ることとなった。

プロフェッショナルシリーズで初優勝を飾った菅波冬悟(OTG DL 86)
プロフェッショナルシリーズで初優勝を飾った菅波冬悟(OTG DL 86)

「本当にホッとしました。走っていても終始ミラーに映っていたのが服部さんと寿一さん。もうすごいプレッシャーでした。でも、用意してもらったクルマがすごく良くて、ペースで優っていたと思うので、勝てて良かったです。前半、前を追いかけている時は離されるほどではなかったので、ブレーキとタイヤをセーブして、後半ちゃんと勝負をかけられるところで前に出ることができました!」と菅波。

 2位の脇阪は、これが参戦3年目の初表彰台に。「やっとですね。このチャンスを逃したら、いつチームのみんなに表彰台がプレゼントできるか分からないし。気持ち良くやってくれているので、優勝じゃなかったけど、表彰台をプレゼントしたいという目標がかなって良かった」と、スタッフの努力に感謝の思いも欠かさなかった。

 4位は予選14番手だった織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)が獲得。抜きどころの少ないもてぎにも関わらず、激しい追い上げを見せていた。一方、谷口も佐々木も入賞圏には届かなかったものの、ファステストラップを谷口が記録して1ポイントを追加。

 その結果、谷口のトップは変わらず。10ポイントを加えた織戸が、2位に再浮上して14ポイント差で追いかけ、3位となった佐々木までが18ポイント差で、王座獲得の権利を残すこととなった。最終選が大いに楽しみだ。

 全8大会9戦で構成されている2018年のGAZOO Racing 86/BRZ Race、その最終ラウンドは10月27~28日に鈴鹿サーキットで開催される。


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