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国内レース他 ニュース [PR]

投稿日: 2022.05.25 14:00
更新日: 2022.06.02 23:09

次チェカ&平チェカとともに富士SUPER TEC 24時間でデビュー参戦する新型ニッサンZのオススメ注目ポイント

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国内レース他 | 次チェカ&平チェカとともに富士SUPER TEC 24時間でデビュー参戦する新型ニッサンZのオススメ注目ポイント

 2018年に近隣住民や自治体の協力を受け『耐久の富士』を象徴するレースとして50年ぶりの復活を遂げた『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』。2022年で5回目の開催を迎え、今季もENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの第2戦として6月3~5日に富士スピードウェイで“日本唯一の24時間レース”として争われる。

 本戦に先駆けて5月10日には富士24時間に向けて夜間走行も含まれた公式テストが行われ、そのテストで大きな注目を集めたのがNISMO、Max Racingから登場した2台の新型ニッサンZだ。

 ニッサン/ニスモが「新型『ニッサンZ』のさまざまなモータースポーツカテゴリーでの活用の可能性を探り、実戦データを得るため」として準備されたのが今回の車両で、富士24時間のST-QクラスにNISMOから平手晃平/松田次生/ロニー・クインタレッリ/星野一樹/佐々木大樹組230号車、Max Racingから田中哲也/田中徹/三宅淳詞/高星明誠/安田裕信組244号車が参戦を行う予定になっている。

 今回はその新型Zのステアリングを握るドライバーのなかから、富士スピードウェイの魅力をアピールするチェカレンジャーの“次チェカ”こと松田次生と、“平チェカ”こと平手晃平のふたりに、富士24時間を戦うにあたって抱負や、新型Zの“ココを見て欲しい”というポイントについて聞いた。

「ロングディスタンスのレースではどんなときも言えるのですが、とにかくクルマに優しく運転しなければなりません」と最初に話したのは平手。今回の新型Zでの参戦はニッサン/ニスモからの発表どおり、実戦データを得るためのもので、結果よりも24時間レースという長丁場でのデータ収集が目的となる。

「シフトアップ、シフトダウンも丁寧に行い、あとは縁石を跨いだ走りなど、クルマに余計な負荷を掛けないようスムーズに運転することが24時間を走り切るために必要なことだと思います。1周のタイムを求めて走るよりも、とにかくクルマを労って長く走れるように気をつければ最後まで走り切ることができると思います」と平手は富士24時間ではあくまでもクルマを労ってチェッカーを受けることが大事だと強調した。

スーパー耐久富士24時間にはGT500ドライバーの平手晃平もNISMOの230号車で参戦
スーパー耐久富士24時間にはGT500ドライバーの平手晃平もNISMOの230号車で参戦

 これに対して松田も「富士24時間は、とにかく生き残ることが大事だと思います」と続けた。

「僕は今回の富士24時間では新型Zに乗ります。その部分に関して言うと、僕らにとっての一番の目標は完走することです。テスト参戦なので、クルマを労りながら、いろいろとチェックをして無理のないように走りたいです」

“今回の富士24時間では”と言った松田だが、2022年のスーパー耐久シリーズではST-3クラスに参戦するTEAM FukushimaのZ34をドライブしており、富士公式テストでも午前はニッサン/ニスモの新型Z、午後はTEAM Fukushimaのレーシングスーツを着用してZ34のステアリングを握るシーンも見られた。

 松田にTEAM FukushimaのZ34とニッサン/ニスモの新型Z、2台の違いについて聞いた。やはり普段からレースに参戦しているマシンとテスト参戦でのマシンでは、走らせ方や目標の優先順位もまるで違うようだ。

「TEAM FukushimaのZ34は普段レースをしていますが、ニッサン/ニスモのZはレースというよりもテスト・開発が目的での参戦なので、走らせ方が全然違います」

「TEAM FukushimaのZ34は壊れないように速く走ることが大切ですが、新型Zはテスト参戦なので、それなりに攻めないといけませんが、優しく走り、まずはクラッシュをしないようにしっかりとクルマを持って帰ってくることが大事になります。まずはチームのみんなで与えられたミッションをしっかりとクリアできるように頑張っていきたいですし、24時間を走りきり、チェッカーを受けた後にみんなで笑えるようにしたいと思います」

2022年のスーパー耐久ではTeam Fukushima Z34をドライブする松田次生。富士24時間にはNISMOの230号車で参戦
2022年のスーパー耐久ではTeam Fukushima Z34をドライブする松田次生。富士24時間にはNISMOの230号車で参戦

 モータースポーツでは今年から『ニッサンZ GT500』としてスーパーGT GT500クラスに参戦しているが、GT500マシンはスーパーGTの車両規定による専用マシン。2020年にプロトタイプが世界初公開された7代目の新型Zは、国内販売が2022年夏の予定とまだ2カ月以上先になる。市販車に近いフォルムの新型Zのレーシングカーを先駆けて見ることができるのは、今のところ6月の富士24時間が唯一の機会となる。

 そんな市販車ベースの新型Zレースカーが見られる富士24時間での“新型Zのオススメポイントをふたりに聞くと、松田は「やっぱりルックスもカッコいいですし、コーナーも結構速いと思うので、そういったところを見てほしいです。新型Zのお披露目レースは富士24時間が初なので、しっかりと新型Zのデビュー戦を見ていただきたいです」と走りの全体フォルムをピックアップ。

 平手も「新型Zはまだ日本で走っていないということで、僕らがスーパーGTで使用している車両はGT500用に専用設計されているマシンですが、市販車ベースの新型Zが走っているところを日本で見られるのは富士24時間だけです。やっぱりスポーツカーが走っているところはカッコいいので、そんなカッコいい新型Zをぜひ見て下さい!」と、松田同様に新たなスポーツカーの登場に笑顔をみせた。

 公式テストではST-Qクラスの開発車両ながら、GT4規格車両で争われるST-Zクラスに食い込むベストタイムを記録した新型ニッサンZ。本戦となる富士24時間ではどんな走りをみせてくれるのだろうか。ルックスやエキゾーストノートを含め、走行している姿をぜひ現地で見てほしいマシンだ。

スーパー耐久富士公式テスト NISMOの230号車ニッサンZ
スーパー耐久富士公式テスト NISMOの230号車ニッサンZ
スーパー耐久富士公式テスト NISMOの230号車ニッサンZ
スーパー耐久富士公式テスト NISMOの230号車ニッサンZ

■富士スピードウェイ オフィシャルサイト


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