トロロッソF1チームのカルロス・サインツJr.は、カナダGPでのロマン・グロージャンとフェリペ・マッサとのクラッシュについてはミラーの視界の悪さを原因にあげたが、ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは馬鹿げた言い訳だと考えている。
カナダGPの1周目でサインツJr.がターン3〜4のシケインに差しかかった際、ハースのグロージャンも彼に並んで走行していたが、これに気が付かずに接触。さらに後ろ向きでコーナーに向けて滑っていく途中、ウイリアムズのマッサともクラッシュしたのだった。
サインツJr. はグロージャンが死角にいたこと、ミラーのサイズと低めに設計された今シーズン仕様のリアウイングの組み合わせが、視認性の問題を生み出したと主張した。しかしシュタイナーはその説明をはねつけ、以下のように述べた。
「もしミラーが小さすぎると事前に分かっていたのなら、交換しておくべきだ。我々の問題ではない。ミラーが小さすぎるというのは、実に冴えない言い訳だ」
「『ミラーが小さすぎてよく見えないけど、使い続けよう!』なんて道理が通るわけがない。まるで与えられたメガネがよく見えないのにそのまま使い続け、走り続けて壁に激突するようなものだ!」
サインツJr.はこの事故の責任を問われ、次戦アゼルバイジャンGPで3グリッド降格のペナルティを受けることとなった。
グロージャンは修復のため1周目にピットインし、このときに交換したタイヤでフィニッシュまで走り切り、ポジションを10位まで挽回している。
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