テストの取材を許された唯一のメディアであるといわれるL’Equipe紙に対し、クビカは復帰しても身体的には何の問題もなさそうだと示唆した。
「一歩一歩進んでいく必要がある」とクビカ。
「ここまでの道のりは長かった。自分の能力への疑問はこの2日間のテストで消えた。今はトップレベルで戦うことを恐れてはいない。ただまだ長い道のりがあるが」
クビカは後遺症が残る右手の機能を左手がカバーしており、「身体的な制限にドライビングが影響されるようなことはない」と述べている。
「自分のチャンスを最大限に生かすために力を尽くしている。でも今後どうなるのかは分からない。いいパフォーマンスを見せられない状態で復帰するようなことはしたくない。高いレベルで戦える状態で戻ってきたいんだ」
「まだ現行のF1マシンで走ってはいない。たとえば今週末のシルバーストン(でのイギリスGP)で走る準備はできていない。(実際に走るためには)現行マシンで2日間テストする必要があるだろう。それができればチャンスは1,000パーセントに上がるだろう」
クビカはすでに2017年型F1マシンをルノーのシミュレーターで体験している。
アビテブールはクビカの復帰について判断するのはまだ早いと述べ、彼が身体的にF1フル参戦が可能かどうかを評価するにはこれから何度もテストを行う必要があると示唆した。
「彼は古いマシンで、エンジンの出力を下げ、デモ走行用タイヤで走っただけだ。実際のレースのストレスを体験したわけでもなく、他のマシンで走ったこともない」
また、ハンガリーGP後のF1合同テストでルノーがクビカを起用するという説もささやかれているが、これについてアビテブールはまだはっきりしたことが言える時期ではないと述べた。