F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。
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☆ ルイス・ハミルトン
ハンガロリンク・マイスター、5PPと5勝は実に50%の獲得率(出走10回)。ところが初日からマイスターらしくない走りが続いた。セクター1の二つのコーナーでブレーキングタイムを削る本来の鋭さが見られず、予選ではしきりにタイヤ振動を訴え4位。レース終盤、バルテリ・ボッタスに3位を譲るプレーに、今年のパートナーとの関係が昨年までと全く違うのがよく分かった。(神対応のいい人ルイスに☆)……。
☆ ジョリオン・パーマー
どうしても予選でニコ・ヒュルケンベルグに接近できないのは、セクター自己ベストをそろえるラップを完成できないからか。イギリスGPと同じ11位、金曜に2度クラッシュしたのを考慮すれば悪くはない。チーム指示に従いエースを前に出し決勝12位、これも前戦と同じ結果。
☆ セルジオ・ペレス
ワーストに近い予選14位から、フォース・インディア失速の窮地を挽回する8位へ。1周目にエステバン・オコンと接触しながらも混乱をかき分け6ポジションもアップ(!)、これが効いた。11戦で101点、ベスト4チームの彼らは昨年時点と比較すると“27点増”。ここまでリタイア(事故)わずか一度、安定力はトップレベル。
☆☆ ストフェル・バンドーン
フェルナンド・アロンソとの差0.345秒、接近していたのにQ3で広がってしまったのは残念。マクラーレン・ホンダ最大のチャンスにダブル入賞10位も、ピットストップ時の停止位置オーバーが惜しまれる。次は母国ベルギーGP、既に指定席はソールドアウト、25万人以上の人出が予想されている。