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F1 ニュース

投稿日: 2018.02.22 18:06

【F1新車分析】レッドブルRB14:昨年型フェラーリを模倣しつつも独創性は健在

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F1 | 【F1新車分析】レッドブルRB14:昨年型フェラーリを模倣しつつも独創性は健在

・さらに高く
 サイドポッド周りの設計変更だけではあきたらず、レッドブルの開発エンジニアたちは空力性能向上に向けてさらに先へと突き進んだ。

 フロントサスペンションにも大幅な変更を加えたのである。具体的にはアッパーアームのホイール側ピボットを、より高い位置にずらした(青色矢印)。さらに顕著なのは車体側の取り付け位置で(黄色矢印)、エクステンションを使ってかなり高くしている。

レッドブルRB14、RB13

2018年レッドブルRB14,
RB13の比較

レッドブルRB14、RB13

 空力的な観点から、ロワーアームはアッパーアームと平行にする必要がある。そのためロワーアームも同様に位置が高くなり、気流はいっそうスムーズに流れるようになっている。

 さらに前年型と比較すると明らかなように(緑色矢印)、ロワーアームの前後のアームが水平になっている。できるだけ乱流を起こさない工夫である。

・乱流を防ぐ衝立
 RB14のサイドポッドの上側開口部(白点線)は、基部(黄色点線)に比べるとかなり後退している。一方去年のRB13は、上下の位置がほぼ一致していた上に、全体的にかなり前に置かれていた。

2018年レッドブルRB14とRB13の比較

 さらにサイドポッド前のバージボードと台形は、ほとんど衝立のようにノーズ両脇を囲っている。これは前輪が起こす乱流が、カウルに沿って流れる気流にできるだけ干渉させないためである。
2018年レッドブルRB14とRB13の比較

2017年フェラーリSF70H、メルセデスW08

 そのためバージボードは昨年型の2枚から3枚に(白矢印)、ミニウィングは長さが伸びている(黄色矢印)。一方4枚のパネル(白矢印)は、昨年のメルセデスとフェラーリのいいとこ取りのように見える。

 去年のRB13の写真でメカニックのグローブが掴んでいる、サイドポッドと繋がったデフレクターは、ニューマシンでは単純に水平のミニウィングになっている。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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