金曜日のフリー走行で11番手と12番手だったピエール・ガスリー。手応えを感じて臨んだ予選だったが、結果はまさかのQ1敗退だった。いったい、何があったのか?
「僕らは昨日、マシンのフロントに苦しんだ。だから、セットアップを大幅に変更した。そうしたら、今日はリヤに問題が出た。まったくトラクションを得られず、低速コーナーの立ち上がりでことごとくオーバーステアに悩まされた。3コーナー、6コーー、9コーナー、11コーナー、14コーナーすべてだ」
1~2コーナー、12~13コーナーと大きく回り込むコーナーが2つある中国GPは、典型的なフロントリミテッド(フロントタイヤに厳しい)のサーキットだ。そのため、ここではアンダーステアが出ないようなセットアップを行う。
ほかのほとんどのサーキットは多少アンダーステアが出ても、リヤタイヤのデグラデーション(劣化)を少なくするため、オーバーステアが出ないようなセッティングを施すことが多いため、いつも違うセットアップとなる。
ところが、ガスリーとエンジニアが金曜日の夜に決めたセットアップ変更は、土曜日に機能しなかった。
「フリー走行3回目でコースインした瞬間に、間違ったセッティングだとわかった。そこでピットインするたびにセッティングを変更した。でも、結局、最後まで変わらなかった」
そこでガスリーとエンジニアは予選に向けて、フリー走行3回目終了後にさらにセッティングを変更する決断を下すが、時間が十分ではなかった。
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