(雨が降ってきた時にチームがフルウエットへの交換を決めたことについてRACEFANSに語り)チームから意見を聞かれた時、「今のところ小雨だ」と答えた。その後、ピットに入るよう指示されたが、(フル)ウエットタイヤに交換されるとは思ってもいなかった。
タイヤ交換を終えた時、「よし、やってみようじゃないか」と思った。チームはレーダーを見ていて、ドライバーが知らない情報を持っているのだから、うまくいくのだろうと思った。
でもコーナーを3つ走ったところで、「今すぐ雨が降ってくればチャンスになるけど、そうでなければおしまいだ」と思った。3周そのまま走り続け、タイヤが完全にオーバーヒートし、もう使い物にならなかった。乾いた路面をフルウエットで走り、スライドしまくっていた。
まだほとんどドライコンディションの時にウエットタイヤに換えて、うまくいかなかったからドライタイヤに戻した。そしたら2周後に雨が激しくなってきた。結果、僕らは20周ぐらいは間違ったタイヤで走っていたことになる。
でも、もしこの戦略が当たっていたら、順位を大きく上げることができただろう。皆と同じ戦略で走っていたら、それは無理だ。ものすごく大きなギャンブルで、成功する可能性はかなり低かった。でも13番手とか12番手を走っているときには、作戦が失敗したとしても失うものはない。
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