メルセデス・モータースポーツの指揮を執るトト・ウォルフは、「残念なことに、我々は来年に向けてパスカルに競争力のあるドライバーシートをオファーすることができなかった」とコメントした。
「彼のためにも、パスカルと我々の契約を延長しないことをともに決断した。彼がどこかで才能に見合う機会を確保するための、最高のチャンスを与えるためにだ」
「我々のジュニアプログラムは、若い才能を支援し、ドライバーのキャリアのためになるチャンスを探すことに意義がある」
「トップへの道はいつもまっすぐなわけではない。関係を解消するべきときなのだと、認めなければならないこともある」
「メルセデス・ベンツにおける彼の近年の素晴らしいパフォーマンスに感謝したい。彼の将来の成功を祈っている」
メルセデスはもうひとりの若手傘下ドライバーであるエステバン・オコンについても、F1グリッドでの居場所を見つけるのに苦戦している。オコンは2018年末でフォース・インディアでのシートを失うことになるとみられている。
トロロッソ・ホンダの2019年のドライバーラインアップはまだ決定していないものの、チーム首脳陣はオコンを候補から除外しているようだ。チーム代表のクリスチャン・ホーナーとモータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコが、トロロッソにメルセデス傘下ドライバーを起用することはないだろうと話しているのだ。
また、メルセデス傘下のドライバーとしては、FIA F2で現在ランキング首位のジョージ・ラッセルもF1昇格のチャンスをうかがっている。