メルセデスは9月15日、2018年限りでパスカル・ウェーレインとの契約を終了すると発表。6年に渡る関係に終止符を打つとアナウンスした。
1994年生まれのウェーレインは、2013年にメルセデス・ベンツからDTMドイツツーリングカー選手権に史上最年少ドライバーとしてデビューした。翌年にはシリーズ初優勝を遂げると、2015年にDTMのチャンピオンに輝いた。
この戦績が評価され、2016年にはメルセデスの支援を受けてF1へステップアップ。当時のマノーからF1デビューし、2017年にザウバーへ移籍した。彼は両チームにおいてチャンピオンシップポイントを獲得している。
しかしながらザウバーがアルファロメオと新たに提携した際、彼のメルセデスとのつながりが不利となり、F1でのシートを失うことになった。今年、彼はDTMに戻り、残り2大会を残した段階でランキング8位につけている。
ウェーレインはメルセデスのサポートのもとで2019年にF1に復帰できる見込みがないことから、双方はパートナーシップの解消を決断した。
「僕のメルセデスとの契約は2018年シーズン末で終了する。僕たちは双方ともこれ以上契約を継続しないことを決めた」とウェーレインはコメントした。
「これまで僕をサポートしてくれた、シュトゥットガルト、アッファルターバッハ、ブラックリーのみんなに感謝したい」
「今は次のステップを踏み出すときだ。新たな挑戦とチャンスを探している。現在は他のチームと来シーズンのシートについて話をしているところだ」
「これまでメルセデスがサポートしてくれたことを心から感謝している。メルセデスのゲルハルト・アンガーとノルベルト・ハウグに会ったのは2012年のことで、その時、2013年からDTMへ参戦することが決まったんだ。幼いころからの夢がかなった瞬間だったよ」
「そして、F1への扉も開いてくれた。マノーとザウバーで2シーズンを過ごし、そこでポイントを獲得したときは格別の思いだった。これまで僕をサポートしてくれたすべての人に感謝している。ただ、互いに新たなステップを踏み出すときが来たんだ」