マーカス・エリクソンは、レースシートをアントニオ・ジョビナッツィに明け渡すことになる2019年シーズンも、新たな役割を担ってアルファロメオ・ザウバーF1チームに残留する。
ザウバーは火曜日、2019年シーズンにイタリア出身のジョビナッツィがキミ・ライコネンのチームメイトとなることを発表した。
これにより2018年シーズン終了をもってグリッドを去ることが正式に決まったエリクソンだが、これまでとは異なる役割を担ってチームに残留するのだという。
2019年シーズン、エリクソンはチームの公式サードドライバーを務めるほか、ザウバーとタイトルスポンサーであるアルファロメオのブランドアンバサダーとしても活動することになる。
現在28歳のエリクソンは、2014年シーズン開幕戦オーストラリアGPでケータハムからF1にデビューし、翌2015年シーズンにはザウバーに移籍、その初戦であるオーストラリアGPで生涯最高成績となる8位入賞を果たした。2018年のF1第15戦シンガポールGP時点で91レースに出走し、累計15ポイントを獲得。今年は戦闘力の上がったザウバーでたびたびポイントを獲得する走りをみせていたが、5年間に及ぶF1レギュラードライバーとしてのキャリアは今季をもって終わることになる。
「過去5年にわたりF1でレースを続けてこられたことを感謝している」と、エリクソンはザウバーが発表した公式プレスリリース上で語った。
「これまでの4年間、ザウバーを代表して戦えたことを、そして今シーズンはアルファロメオのような象徴的ブランドのために走れたことを、誇りに思っている」
「自分ではこの道を歩み続けたい気持ちもあるが、キミ・ライコネンのようなドライバーを迎えることは、チーム全体にとって大きな好機と言えるだろう」
「今後は、これまで常にそうしてきたのと同様に、チームの発展に貢献できるよう活動を続けるつもりだ。そのために全力で取り組み、あらゆる支援を惜しまない」