――以前のホンダ製パワーユニットはコンパクトにするために、ターボがVバンク角のなかにありましたが、2017年からはそれを外に出して、さらにコンプレッサーとタービンを分離したために軸が長くなった時期ですね。
浅木センター長:その長くなったシャフトが10万回転で回るために共振に苦しんでいました。そこで2018年の1月に、センター長としてF1のパワーユニットの開発を率いるようになってから、航空エンジン研究開発部門に説明して、試作物を作ってもらったら、一発で解決しました。
なんとか、2018年の開幕戦に間に合わせたかったんですが、間に合わず2戦目のバーレーンGPから投入しました。(開幕戦でピエール・ガスリーのMGU-Hにトラブルが発生してリタイアしたが、そのMGU-Hは航空エンジン研究開発部門の知見が入っていない既存のものだった)
※ホンダ浅木泰昭PU開発責任者インタビューその2に続く
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