Q:ウイリアムズの2019年型マシンの競争力は非常に低いものでした。基本的な問題は何だったのですか?
ラッセル:根本的に、空力ダウンフォースが不足していたことが問題だった。ダウンフォースがあればすべてが楽になる。ダウンフォースがあれば、縁石に触れても、ダウンフォースが少ない場合よりもマシンが安定する。ダウンフォースがあった方が、タイヤを温めるのも容易になるんだ。
僕らのマシンはダウンフォースが足りなかったから、気温が低いレースでは、アウトラップで必死にプッシュしなければならなかった。タイヤからエネルギーを生み出すことができなくて、タイヤがうまく機能しなかったんだ。ダウンフォースがないから、決勝ではスライドしやすく、タイヤがオーバーヒートしてしまった。つまり、ダウンフォースを増やせれば、すべてが楽になるわけだ。
Q:オーストラリアでのF1デビュー戦の時と比べて、シーズンを終えた後、ドライバーとしてどれだけ成長したと思いますか?
ラッセル:1周での速さに関しては変わっていないと思う。でも、レース中にタイヤの性能を最大限に引き出す方法を理解したという点では、大きく向上した。マシンを速くするためのセットアップの仕方についてもかなり理解を深めた。2019年にはセットアップに関して僕が間違った方向を選んだことで、チームをミスリードしたレースが2回あった。誤った選択をしたことが分かったのは後になってからだった。僕が言ったことが間違っていたことが分かったんだ。
次第にセットアップの面でうまくやれるようになった。レースウイークに働く75人のチームメンバーとどう付き合っていけばいいかも学んだ。F2時代にはエンジニアひとりとメカニックふたりしかいなかったんだ。
※ジョージ・ラッセル インタビュー(2)に続く