2016年にフェラーリは低迷し、コンストラクターズ選手権で3位にポジションを落とした。2015年シーズンは3度の優勝を果たしたのに対し、2016年シーズンは1度も優勝できなかった。
2016年型マシンは予測がつかない面があり、信頼性が低く、また効果的に開発するのが難しかった。そのためシーズンが進むにつれ、フェラーリはメルセデスから離され、レッドブルにも遅れを取ることになってしまった。
マルキオンネは夏に行ったチームの再編成によりフェラーリの主要な弱点に対処したと示唆した。
「我々のチームには世界チャンピオン経験者のドライバーがふたりおり、勝利への強い意志がある。チームを再編成し、開発に今までよりうまく対処できるようになった」と彼は付け加えた。
「我々はチームを作り直したかった。多くは情報交換により透明性を高めることに役立っている」
「今では部門や能力に関わらず、1台のマシンのような、ひとつのチームができあがった。過去にはありえなかったような状況だ」
「1年前、私は楽観的すぎたが、そういう間違いが起きたのはそのためだった。ひとりのスタッフから何かを聞いて、それを確認しないまま彼を信じた。そういう状況だった」
「そのまま(開幕戦の)オーストラリアに行き、強くなれると分かっていながらも、間違った戦略を取った」
「だがその後、我々は向上しなかった。一方でライバルたちはあっという間に改善していった」
「勝てなかったこと以外で最悪だったのは、マシンのパフォーマンスが改善することなく、1年を通して同じ状態だったことだ」
「そのため我々は、8月から仕事の方法論を変えることに決めた」
「F1活動のため、フェラーリは膨大な費用を負担している。なのに勝てないのは悩みの種だ」
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