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F1 ニュース

投稿日: 2017.02.01 17:15
更新日: 2017.02.01 17:17

【特集】エクレストンはF1界の「ヒーロー」か「悪党」か:(1)悪党編

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F1 | 【特集】エクレストンはF1界の「ヒーロー」か「悪党」か:(1)悪党編

   

■利益優先主義で伝統のグランプリを苦境に追い込む

ケビン・ターナー(英AUTOSPORT誌編集者)

 モータースポーツの歴史の中で、エクレストンが重要な役割を果たした人物であることは間違いない。1990年代序盤までに限れば、彼がおよぼした影響は有益なものと評価すべきだろう。

 彼はF1をプロフェッショナルなものに変え、テレビとの契約を通して、観客を激増させた。また、シド・ワトキンスなど偉大な人々と共にF1の安全性を高めることに尽力した。

 しかしその後の活動によって、彼の伝説には傷がついてしまった。スポーツカーの世界では多くの人々が、エクレストンはF1に多くのマニュファクチャラーを参入させることをもくろみ、結果的に1992年の終わりでグループCに幕を引いた、首謀者のひとりであると考えている。

 その後、彼はF1が本当に必要としているものよりも利益拡大を優先しようとしてきた。彼や当時FIA会長だったマックス・モズレーが取り組んできた、F1の商業権の売買によって、多くの問題が発生したし、その影響は今後も続いていくだろう。

 彼は現代メディアのリサーチをしてファンがテレビ以外に関心を持っていることに目を向けることを好まず、そういった調査をF1にさせることも望まなかった。その結果、自分がこれまで成長させてきたシリーズの勢いが停滞することになったのだ。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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