また、テストで使用されたモディファイ版の15年型マシンが、17年に想定されるダウンフォースレベルに達していないことにより、ピレリはシミュレーションデータの取得に遅れをとってしまったという。
「大きな課題として、我々は一定のダウンフォースレベルを想定しシミュレーションに取り組んだため、実際のマシンが万が一想定どおりのダウンフォースを発生しないという事態になれば、我々が意図したタイヤのパフォーマンスを発揮できない可能性が考えられる」
「モディファイされたテスト用マシンは、パフォーマンスレベルの面で問題があったが、我々にはシミュレーションデータがある」
「実際のマシンがこのシミュレーションデータにどれほど近くなるか分からないが、おそらくはデータ以上に、より速く走ることだろう」
17年シーズンはピットストップの回数が減り、レギュレーションの変更によってオーバーテイクの可能性が増える可能性もあるとヘンベリーは語った。
「ピットストップの回数は減るだろう。なぜならタイヤのデグラデーションを低減させたからだ」
「ピットインはタイヤのデグラデーションが進行するか、磨耗した時に行うものだが、新しいタイヤはどちらも低減させている」
「ワンストップ作戦が増えるだろうね。でももし我々が、マシンの空力パッケージに沿うタイヤを提供するならば、タイヤ表面がオーバーヒートせず、ドライバーがプッシュでき、シナリオどおりにオーバーテイクしやすくなるかもしれない」と述べた。
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