2017年シーズンに導入されるF1タイヤの正確なデグラデーションレベルは、現在開催中の最後のオフシーズンテストを終えた時点で、ようやく正確に把握できるようになるとピレリは考えている。
F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリには、レース中のドライバーの、より激しい走りに耐えるタイヤを製造することが求められている。バルセロナで行われた第1回合同テストでは、デグラデーションが劇的に低減されていることが判明した。
しかしピレリは、一足飛びに結論を出さずに慎重な姿勢を保つ。各チームがラップタイムを追求する今週のテストでは、より適正に近いデータが得られるとしている。シーズン中は路面温度が高くなること、それにともなって最新型マシンのパフォーマンスも大きく向上することを見込んでおり、同社のレーシングマネージャーであるマリオ・イソラは次のように話す。
「仮にラップタイムが2〜3秒上がるようなら、我々としてはデグラデーション値を再評価する必要がある。(ラップタイムが)まったく落ちないという感想を得ていて、それは悪いことではないかもしれない。(第1回テストの)数値を見るかぎり、確かにそのとおりだ」
「とにかく(今週のテストを)待って、どうなっているかを確かめよう。もしラップタイムが2秒上がれば、デグラデーションも変わってくる」
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