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投稿日: 2018.07.20 13:34

トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎氏が米国自動車殿堂入り

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インフォメーション | トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎氏が米国自動車殿堂入り

 トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏が2018年の米国自動車殿堂(オートモーティブ・ホール・オブ・フェイム)入りを果たした。

 1894年生まれの喜一郎氏は1921年と1929年にアメリカやヨーロッパを視察した際に自動車社会に触れて、日本での自動車社会到来を予見。帰国後、1933年に豊田自動織機製作所に自動車部を設置した。

 その後、1935年には初の試作車『A1型乗用車』や『G1型トラック試作車』を作り上げ、1937年にトヨタ自動車工業株式会社を設立した。

 喜一郎氏は1941年にトヨタ自動車の社長に就任したが1950年には労働争議の責任をとって辞任。そして1952年3月、社長への復帰が内定していたなか、57歳でこの世を去った。

 米国自動車殿堂の会長を務めるラムジー・ハーミス氏は「豊田喜一郎氏は、自動車産業への重要な貢献の数々に証明されているように、歴史上の限られた人しか持ち合わせていない先見性とイノベーションを具現化した人物。2018年の自動車殿堂に喜一郎氏を選ぶことができてうれしく思う」と選出理由を明かしている。

 豊田章男トヨタ自動車社長は、喜一郎氏の殿堂入りを受けて、以下のコメントを発表している。

「豊田喜一郎は、1920年代、米国の街中を多くの車が走る光景に大きな影響を受け、『国産車をつくり、日本に自動車産業を興す』という創業の志のきっかけにもなりました。喜一郎にとって米国は特別な国だったに違いありません」

「今回、その米国で自動車殿堂入りを果たしたことは、トヨタの継承者として、孫として、大変うれしく、誇らしく思います」

「自動車業界は今、100年に一度の大変革期を迎えています。過去の成功体験にとらわれず、自動織機から自動車へのモデルチェンジに挑んだ喜一郎の殿堂入りは、変革期のさなかにある私たちに向けた『たとえすぐには報われなくても未来のモビリティ社会のために闘ってほしい』という喜一郎からのエールであるようにも感じています」

「米国自動車殿堂の皆さま、私の祖父を、私たちの創業者を殿堂に選出くださり、本当にありがとうございます」

 なお、2018年は喜一郎氏のほか、アメリカの自動車販売チェーン『AutoNation(オートネーション)』社長のマイク・ジャクソン氏や1977~2012年までラジオ番組『Car Talk』のDJを務めていたトム・マグリオジー氏とレイ・マグリオジー氏、カナダの自動車部品メーカー『Magna International(マグナ・インターナショナル)』創業者であるフランク・ストロナック氏も殿堂入りを果たしている。


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