トヨタの北米法人とTRD U.S.A.は、現地11月27日付けで2024年のNASCARカップシリーズに投入する新型モデル『トヨタ・カムリXSEレースカー』を発表。過去2年間で18勝と25回のポールポジションを獲得した成功作『トヨタ・カムリTRD』を引き継ぐNext-Gen規定モデルとして、同じくベースモデルを刷新した第7世代のフォード・マスタング“Dark Horse(ダークホース)”カップカーや、シボレー・カマロZL1カップカーの打倒を目指す。
1973年にトヨタ自動車がアメリカに設立したデザインスタジオ“Calty(キャルティ)”の手による新たなボディワークは、直近にも発表された2025年型『トヨタ・カムリXSE』の特徴を可能な限り忠実に再現するべく協業し、最新のスリムでワイドなヘッドライトと結びついた上部グリルスロットを備えたフェイシアや、特徴的なハンマーヘッド・スタイルのフロントマスクを採用する。
さらに大型化されたロアグリル外側にはC字型のコーナーベントが設けられ、ボンネットには新しいキャラクターラインとダクトアウトレットを設定。リヤではクォーターパネルのスタイルが変更され、アップデートされた薄型テールライトとともに、後部の面取りされたコーナーがリヤバンパーと一体化する処理とされた。
「2024年型カムリXSEレースカーは、新しい量産型カムリで示されているように、トヨタの細部へのこだわりを適切に強調することになるだろう。我々はこのクルマをレーストラックに投入し、今後何年も成功を収め続けることに興奮している」と期待を込めるのは、北米トヨタでモータースポーツグループマネージャーを務めるポール・ドレシャル。
「このクルマの生産に費やされた労力はどれだけ誇張してもし過ぎることはない。パートナーチームが勝利とチャンピオンシップを競うべく、最高のクルマを作成するため努力してくれたTRDとキャルティ・デザインの全員に感謝している」