3、4番手スタートのトゥルーエクス・Jr.とカイル・ブッシュは首位争いを展開。トゥルーエクス・Jr.は9周目、そして22周目にも首位に立つと、そのままステージ1を制覇。シリーズ最多となる11度目のステージ勝利を挙げた。14番手スタートのハムリンがステージ1は5位。
最後尾から順位を上げてきたケンゼスはステージ1の終盤にピットインし、ステージ2を上位スタートする作戦に。カイル・ブッシュも同様の作戦を採ったが、ピットイン時に痛恨のスピード違反。大きく順位を落としてしまった。
ステージ2序盤は、首位のトゥルーエクス・Jr.が逃げる後方で、ハムリンがサイド・バイ・サイドでの3位争いを展開。ステージ中盤にイエローコーションが出されると、ここでピット戦略が分かれ、大きく順位が入れ替わった。
ステージ2はピット戦略を活かしたケンゼスが3位、ハムリンが4位。ステージ間のコーションでも順位の入れ替わりがあり、ステージ3はハムリンが首位で再スタート。
7番手に順位を上げたカイル・ブッシュは接触しながらの激しいバトルで次々に前車をパスしていき、61周目にはハムリンをかわして首位浮上。67周目には追い上げてきたトゥルーエクス・Jr.が首位に立った。
残り40周前後になると、給油すれば最後まで走り切れる周回ということもあり、各車グリーンフラッグ下でのピットイン開始。何台かがピットを引っ張るなか、実質的な2位を走行していたトゥルーエクス・Jr.が痛恨のメカニカルトラブル。
25周にわたり首位を走るなど上位争いを展開しながら、惜しくもここでレースを終えることとなってしまった。
全車がピットを終えた時点で、ハムリンが2位。これを追う3位につけていたカイル・ブッシュは、残り17周というところでグリーンフラッグ下でのピットインを行い、給油と、新しいタイヤに交換して最後の追い上げを図ることに。
新しいタイヤの優位性を活かし、カイル・ブッシュはじりじりとポジションをアップ。一方、燃料をセーブし、タイヤも厳しいハムリンはライバルの先行を許すことに。
ファイナルラップにも1台にかわされたハムリンはそれでもトヨタ勢最上位の4位でチェッカー。終盤のグリーンフラッグピットで15位まで後退しながら猛烈な追い上げを見せたカイル・ブッシュは5位に入り、トヨタ勢は2台がトップ5フィニッシュを果たした。
次戦第17戦は7月1日(土)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン
「良いレースだった。我々のトヨタ・カムリは好調だったが、最後は優勝には届かなかった」
「我々はショートランで本当に速かったが、ロングランでやや速さが足りなかった。中盤戦は速さを見せられたし、ピット戦略も上手く行って多くの車両をパスできた」