これで19位に終わり後方スタートとなったレース2でも、目の前を走っていたマシンがターン1立ち上がりで失速したため避けることができずフロントウイングを破損。レース2も本来の場所でレースをすることができないまま終わってしまった。
マルケロフが6番グリッドから優勝を飾ったように、ロシアンタイムのレースペースは速かった。しかしそれと比べると、牧野のレースペースは見劣りする部分があったことも事実だ。チームとマシンが持っているはずのポテンシャルを引き出し切れていないのだ。
「テストではロングランのペースが良かったんですけど、今週はそのフィーリングが全く感じられませんでした。逆にテストでは厳しいかなと思っていた一発の方が良かった」
「僕はアンダーステアになってしまってクルマが曲がっていかないということに悩んでいますが、チームメイトはそれがなくて、データを細かく見ても特に何か特別なことをしているという感じではなくて、彼の走り方を見て試してみたり色々やってはいるんですけど、それぞれの好みに合わせたセットアップの違いが(レースペースの差に)出ているのかもしれないとも考えています……」
ともにレース1で不運に見舞われてつまずき、順調な滑り出しとはいかなかった開幕バーレーンラウンドだが、半月後の第2戦アゼルバイジャンラウンドに向けてそれぞれの課題とじっくり向き合う時間はある。福住はスーパーフォーミュラの開幕戦もある。
順調な開幕ではなかったからこそ。次までに方向修正できるかどうかがシーズンの流れを大きく左右する。ともにマシンポテンシャルには恵まれているだけに、しっかりとそれをコース上の結果に繋げられるよう次戦までに方向修正をしてもらいたい。