翌日のレース2はトラブルフリーの走行となった。レース序盤は数台を抜きながら快走を見せるが、タイヤが持たず、中盤以降は我慢の周回が続き22位での完走となった。
「レース1が走れていなかったので、どうしても探りながらの走りになってしまいました。このコースは抜きづらいレイアウトだとエンジニアからも言われていたので、スタートで勝負しようと思いました。しっかりと集中して、昨日のようなトラブルもなく、いいスタートができました」
「スタートで9番手くらい順位を上げたんですけど、攻めすぎてタイヤが苦しくなってしまいました。1周目から振動も出て、ペースが保てなかったですね。コースオフをしたとか、そういうことではなく、スタート直後のプッシュでブレーキングで無理をしたりして、それでタイヤに負荷をかけすぎてしまった」
「1周目にアウト側から2台まとめて抜いたときに、タイヤがロックしてしまいました。あとはただただ、きついレースでした」
レース結果には満足していないが、着実な進化を実感しているという。
「今回、ようやくレースができたのはよかったです。リザルトにはもちろん満足してませんけど、走り切ることが最優先でしたから。こうやって完走できたことで、ちょっと流れも変わったかなと」
「でも、もっともっと学ぶことはあるし、特に今週末は予選ですね。2回目のアタックがちゃんと決まっていたら、7番手グリッドのタイムだったと言われました。進化が実感できたし、毎セッション走れたらもっとよくなる手応えを得られました。3レース連続のリタイアは、正直痛いです。早くその遅れを、取り戻さないと」
「来週はハンガロリンクでユーロフォーミュラオープンを走りますし、そこで流れを変えたいですね。オーストリアでレース1が走れなかった分、本来なら防げるはずのブレーキロックをしてしまったり、いろいろ残念なところはありました」
「(FIA-F3で)次のシルバーストンも未知のサーキットですけど、フリー走行から順調に走れれば、予選で上位グリッドを獲れる自信はあります。マシントラブルが出ないことを、祈るばかりです」