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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.05.02 07:30
更新日: 2020.05.01 23:33

豪州SC:eシリーズ第4戦北米連戦はウインカップ初勝利、初参戦ロッシも2位を獲得

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海外レース他 | 豪州SC:eシリーズ第4戦北米連戦はウインカップ初勝利、初参戦ロッシも2位を獲得

 セーフティカー出動後は、この悪夢をすり抜けていたファビアン・クルサード(フォード・マスタング/DJR Team Penske)と、Walkinshaw Andretti Unitedの新エース、チャズ・モスタート(ホールデン・コモドアZB)の一騎討ちとなり、なぜかSCピリオド中にピット作業を消化しなかったクルサードが終盤にトラックから去り勝負あり。

 モスタートがeシリーズ初勝利を挙げ、元同僚のTickford Racing、キャメロン・ウォーターズ(フォード・マスタング)と、ルーキーのゼイン・ゴダード(ホールデン・コモドアZB/Matt Stone Racing)が続くトップ3となった。

■ワトキンスグレン・ラウンドも波乱の展開に

 さらにこの夜ふたつめのトラックに舞台を移し、ワイルドカード枠もうひとりの注目株、VASCの2003-04年王者マルコス・アンブローズが豪州出身者唯一の勝利を挙げた地、ワトキンスグレンでの2レースが争われた。

 その最初のヒートに向け予選でポールを獲得していたSVGは、モントリオールでも前後を分けあったパスカーレ、マクラフランとともにカオスとは無縁の静かなスタートを切るも、あまりにも安全策を採りすぎたか1コーナーまでに6番手にまで後退することに。

 これで勝負の行方が絞られ、マクラフランはアーリーピットでアンダーカットの期待を掛けるも、パスカーレの前に出ることはかなわず。そのままパスカーレが勝利を飾り、マクラフランが2位、SVGが3位のリザルトとなった。

 そしてこの日最後のヒートとなるザ・グレンでのレース2は、リバースグリッドによりふたたびカオスが演出され、2度目のリバースポールについたスミスのホールデンを挟むように、クリス・ピザー(ホールデン・コモドアZB/Team Sydney)がインサイド、R2で3位入賞のゴダードがアウトサイドに並び掛けると、迫る1コーナーで首位に立ったゴダードがスピンオフ。

 これを引き金にチェーンリアクションとなり、ウィル・デイビソン(フォード・マスタング/23Red Racing)がターン1のウォールに激しくヒット。トラック上に跳ね返ったマシンを避けるように、後続のクルサードらがコースオフを喫し大混乱に陥っていく。

 これを掻い潜って好機を手にしたのは、8番グリッドからスタートしていた7冠王者ジェイミー・ウインカップ(ホールデン・コモドアZB/Triple Eight Race Engineering)で、ここまでSimレースに苦しんでいたレッドブル・レーシング・ホールデンの絶対王者は、18歳のSuper2参戦組である同チームの秘蔵っ子、アンジェロ・ムザリス(ホールデン・コモドアZB/Triple Eight Race Engineering)との勝負も制し、彼が他車との接触スピンで去ったことでeシリーズ初勝利を獲得。

 その後方では熾烈なポジション争いを制したワイルドカード組のアレクサンダー・ロッシ(ホールデン・コモドアZB/Walkinshaw Andretti United)が、マクラフランを抑えて2位に入り、SVG、ウォーターズが続くトップ5に。一時3番手争いを展開したゲスト組アンブローズも、得意のグレンで6位に入る力走を見せた。

 続く『Supercars All Stars Eseries』第5戦はヨーロッパに向かい、F1カレンダーを代表するトラックであるベルギーのスパ・フランコルシャン単独開催で、5月6日(水)に3ヒートでの勝負が繰り広げられる。

VASCからNASCARに移り北米でも活躍したマルコス・アンブローズは、仮想空間でも”ザ・グレン”巧者のドライビングを披露した
4ヒートを経て見事にポディウムまで獲得する適応ぶりを見せたインディ500勝者のアレクサンダー・ロッシ
当初ニュル戦も予定された第5戦はスパ1本に。豪州MotoGPの伝説、ミック・ドゥーハンの息子ジャックがワイルドカード参戦を果たす


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