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投稿日: 2021.05.19 15:35
更新日: 2021.05.19 15:40

代役ダ・コスタが任務完遂の初優勝。3連覇王者セラとワン・ツーフィニッシュ/SCB第2戦


海外レース他 | 代役ダ・コスタが任務完遂の初優勝。3連覇王者セラとワン・ツーフィニッシュ/SCB第2戦

 その背後には、なんと24番手スタートから壮絶なオーバーテイク・ショーを演じたセラのクルーズが浮上し、ギリェルメ・サラス(KTF Sports/シボレー・クルーズ)との2番手争いに突入していく。

 サイド・バイ・サイドの勝負を繰り広げる2台のシボレー・クルーズに対し、その背後からチャンスを窺っていた新鋭ガエターノ・ディ・マウロ(KTF Sports/シボレー・クルーズ)が加わり、チームメイトを含めた三つ巴のバトルになると、セラとサラスの隙間を見つけたディ・マウロは強引に2台に割り込むようにボディをねじ込んでいく。

 するとサラスのマシンに乗り上げた同じKTF Sportsのクルーズは、ホームストレートでフロントから浮き上がるようにして宙を舞い、激しく地面に叩きつけられ制御不能に。そのままウォールにクラッシュする大きなアクシデントが発生してしまう。

 路面とコンクリート壁、2度のインパクトでマシン後部を大破したディ・マウロはすぐさま搬出され、ドクターヘリでサンパウロ市内のサンタ・マッジョーリ病院へ。ICUで救急処置を受けると、翌日には映像とともに無事が報告された。

 終盤に恐怖の瞬間を経たレースは、そのまま首位を維持したダ・コスタが19周のトップチェッカーを受け「3週連続、異なるマシンでの表彰台なんて最高! 心からこの仕事を愛している」と、フォーミュラEのモナコE-Prix優勝に続き、SCBを制した最初のヨーロッパ出身ドライバーとして歴史に名を刻んだ。

 しかし、最終リザルト上も正式なレース2勝者となるポルトガル出身のダ・コスタは、申請が間に合わずシリーズ規則の条項にある「すべての競技者は南米自動車連盟に所属することを義務付ける」との規約に合致しないため、チャンピオンシップポイントは付与されず。

 2位のセラ、3位のサラス、そして4位に滑り込んだリカルド・ゾンタ(RCM Motorsport/トヨタ・カローラ)らが上位ポイントを獲得し、セラは早くも選手権首位に浮上。一方のTOYOTA GAZOO Racing Brasil(TGRブラジル)勢は苦戦を強いられ、2014年SCB王者ルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)やトニー・カナーン(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)、ネルソン・ピケJr.(Piquet Sports/トヨタ・カローラ)らはトップ10にも絡めない厳しいレースウイークに。

 さらにシボレー陣営でも、今季フル参戦組のLubrax Podium Stock Car Team(ルブラックス・ポディウム・ストックカー・チーム)、フェリペ・マッサ(シボレー・クルーズ)が15位、7位と見せ場なく週末を終えている。

こちらもSCB経験者ながら、今季が初のフル参戦となるフェリペ・マッサ(シボレー・クルーズ)は、15位、7位と見せ場なく週末を終えている
こちらもSCB経験者ながら、今季が初のフル参戦となるフェリペ・マッサ(シボレー・クルーズ)は、15位、7位と見せ場なく週末を終えている
レース2でビッグアクシデントに見舞われた新鋭ガエターノ・ディ・マウロ(KTF Sports/シボレー・クルーズ)は、ICUで救急処置を受け無事が報告された
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渡航制限を経て同ラウンドから復帰の隣国アルゼンチン王者マティアス・ロッシ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)は、バーストに沈む
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シリーズ3連覇のダニエル・セラとともにワン・ツーを喜ぶダ・コスタ。続く第3戦は6月19〜20日のヴェロチッタ戦となる
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