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F1ニュース

投稿日: 2009.08.31 00:00
更新日: 2018.02.15 14:57

【トヨタモータースポーツニュース】TDPレポート【8月31日号】


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TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【8月31日号】

全日本F3第7大会で井口卓人が2戦連続ポール・トゥ・ウィン!
GP2第8戦ベルギー大会第1レースで小林可夢偉が7位入賞

F1世界選手権
 F1第12戦ベルギーGPが8月28日(金)から30日(日)にかけてベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催された。今季のF1にはTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)が参戦している。

 28日(金)午前中のフリー走行1回目は、セッションが開始されてまもなく雨が降り始め、その後は全車ウェットタイヤでの走行となり、タイムアップならず。中嶋は15番手。午後のフリー走行2回目はドライコンディションとなったが、このセッションでも中嶋は15番手となった。
 29日(土)午前中のフリー走行3回目でも19番手と苦しむ中嶋は、午後2時からの予選でも18番手に終わり、2戦連続でのQ1敗退となってしまった。

 30日(日)午後2時に44周のレースがスタート。スタート直後に4台がいなくなり、1周目からセーフティカーが導入される波乱のレースとなった。中嶋はペースが上がらず苦しみながらも、6台がリタイアするサバイバルレースで、13位完走を果たした。

GP2シリーズ
 GP2シリーズの第8大会が8月28日(金)から30日(日)にかけてベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでF1第12戦ベルギーGPの併催レースとして行われた。

 同シリーズにはTDPドライバーの小林可夢偉(DAMS)が参戦している。

 28日(金)午前11時55分からのフリー走行は、雨は止んだもののウェット状態から乾いていくコンディション。ギアチェンジのトラブルに見舞われた小林は、ウェットタイヤのまま走行を続け、16番手。午後3時55分からドライコンディションで行われた予選では、1セット目で11番手、2セット目では更にタイムを縮め10番手グリッドを確保した。

 29日(土)の第1レース(26周)は午後4時から開始される予定であったが、15分スタートが遅れ、加えて、フォーメーションラップ終了後にグリッドにつけない車両が発生したため、再度フォーメーションラップが行われた後、スタートが切られた。

 10番手グリッドの小林は好スタートを切り、7位にポジションアップ。しかし、タイヤが暖まるまでペースが上げられず、2台にパスされてしまった。タイヤが暖まってからは1台をパスし、リタイア車両もあって7位へと浮上。7周目にタイヤ交換のためにピットインを行ったが、翌周、ピットを終えた車両に先行され、8位へ後退。その後は9位以降を引き離す走りを見せた。

 13周目にクラッシュによるセーフティカーが導入され、15周目に再スタート。小林は前を行く3台と5位争いを展開したが、23周目にオー・ルージュで大クラッシュが発生し、再びセーフティカー導入。レースはセーフティカーランのままフィニッシュを迎えることとなり、小林は8位でチェッカーを受けた。レース後、5位のディエゴ・ヌネズ(iスポーツ)がシケイン不通過による25秒加算のペナルティを科されたため、小林は7位へと繰り上がり、翌日の第2レースは2番手グリッドからスタートすることとなった。

 30日(日)午前10時30分に第2レース(18周)がスタート。2番手グリッドの小林はスタートでホイールスピンを喫し、3位に後退。ストレートエンドでもパスされて1周目で4位へ落ちてしまった。しかし、2周目のストレートエンドで前を行く2台が接触し、コースオフ。その脇をすり抜けて2位へとポジションを戻した小林だったが、接触からコースに復帰してきたエドワルド・モルタラ(アーデン)に接触され、たまらずスピン。最後尾17位へとポジションダウンを余儀なくされてしまった。

 レースは2周目の接触でコース上に止まった車両の排除のためにセーフティカーが導入され、5周目に再スタート。小林は再スタート直後のラップで13位までポジションを上げると、10番手争いを展開。8周目、9周目にそれぞれ1台ずつパスし、更に上位を狙ったが、それ以上のポジションアップは叶わず、11位でチェッカーを受けた。

Formula Nippon\t ※一部内容が8月30日付フォーミュラ・ニッポンのリリースと重複しています
 8月29日(土)、30日(日)の両日、フォーミュラ・ニッポン第7戦が大分県のオートポリスで開催された。

 今季のフォーミュラ・ニッポンには、平手晃平(ahead TEAM IMPUL)、石浦宏明(Team LeMans)、大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)、国本京佑(Team LeMans)の4名のTDPドライバーが参戦している。

 29日(土)、午後1時45分からノックアウト方式の予選が開始。大嶋は前大会終了後にエンジンを交換したため、10グリッド降格が決定しており、タイヤ温存とセッティングに徹し、12番手でQ1敗退。他の3名はQ2へ進出した。

 Q2では、残り5分を切って各車アタック開始。しかし、アタックに入った石浦は、アウトラップ中の平手に引っかかり、翌周再度アタック。ここで攻めすぎた石浦は第2ヘアピンでコースアウト。このとき出された黄旗中にタイムをマークしたとして、平手らのベストタイムが抹消されることとなり、平手はまさかのQ2敗退、11番手グリッド。コースオフした石浦もQ3に進むことが出来ず、国本だけがQ3へ進むこととなった。

 国本はQ3で6番手につけたが、リチャード・ライアン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のタイムが黄旗時にマークしたとして抹消され、国本は5番手に。また、Q3に進出したロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)のQ2でのベストタイムが抹消となったため、石浦がひとつ繰り上がり8番手となった。

 30日(日)強い日差しの下で午後2時33分に決勝レース(54周)がスタート。国本は5位、石浦はひとつ順位を上げ7位、平手10位、大嶋11位で1周目を終え、2周目に大嶋が平手をパス。その後は国本がブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)の追い上げを受けるも、これを凌ぎ、そのままの順位で序盤戦は進んだ。

 11周目に大嶋が先陣を切ってピットイン。最後尾に後退するが、ピットアウト後はハイペースで追い上げ、全車がピットインを終えた時点で大嶋が首位に立った。

 17周目にピットインした平手は、全車ピット終了時点で6位、これに22周目、23周目にピットインした石浦、国本が続いた。2回ピット作戦だったライアンと大嶋がそれぞれ33周目、35周目に2度目のピットインを行うと、以降の順位が繰り上がり、逃げるデュバルを平手、石浦、国本の3台が追う、4台による3位争いとなった。

 平手はオーバーテイクシステムを使い、激しくデュバルを攻めるが、追い越しの難しいオートポリスでは、なかなか逆転には至らず。

 一方、6位を走行し、初ポイント獲得なるかと思われた国本だったが、45周目にサスペンショントラブルに見舞われスローダウン。ピットへ戻って修復を行い、フレッシュタイヤでコースへ復帰。最後尾ながら、復帰後はファステストタイムをマークする速さを見せた。

 結局平手は逆転叶わず、表彰台目前の4位フィニッシュ。石浦が5位。一時は首位を走行したものの、2回目のピットインで後退した大嶋は9位。国本が11位となった。


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