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スーパーGTニュース

投稿日: 2011.08.31 00:00
更新日: 2018.02.16 04:25

イカ娘フェラーリ、鈴鹿戦は入賞目前の11位


MEDIA RELEASE

2011年8月29日\t

「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」
雨で混乱のレースは入賞まであと一歩の11位

 2011年SUPER GTシリーズは、8月20日~21日に天候不順な三重県の鈴鹿サーキットにおいて開催され、「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、予選9位からスタートして最初のパートで6位まで追い上げたが、セーフティカーが導入された際のタイミングが悪く、不幸にもクラストップとは周回遅れとなり、中盤から後半にも追い上げを見せたが11位フィニッシュ。残念ながらポイント獲得はならなかった。

 真夏の鈴鹿ラウンドは今年は500kmに短縮して開催。鈴鹿はF1日本GPも開催される国際コース。S字、デグナー、スプーンなどテクニカルなコーナーや130Rといった高速コーナーも持ちドライバーにも人気のあるサーキット。フェラーリとの相性も良く、上位入賞の期待がかかった。

 このイベントは例年残暑厳しいレースとなるが、今年は気温も30℃に届かず雨の多い週末となった。ドライコンディションであればまずまずの順位が期待できるが、今年はウェットコンディションを得意とするタイヤメーカーがあり、雨天ではフェラーリが本来持つポテンシャルを発揮するのはかなり難しい状態。勝ち抜き戦スタイルのノックアウト方式で行われた予選は、曇天&ドライ路面のQ1では11位で勝ち抜き、雨&ウェット路面となったQ2でも5位で突破。勝ち抜けた10台で争われたQ3では9位というポジションを獲得した。

 21日の決勝レースは雨天でスタート。山内はいったん11位に順位を落とし、やがて雨量が減ってくると徐々に順位を上げ15周目には8位へ。レースの1/3を過ぎるころから最初のピット作業を始めるチームも出だし、山内は29周目には6位へ順位を上げた。山内は33周とやや長めの運転でピットインして山岸に交代。14位でコースに復帰したが、ここから他チームのピット作業などもありポジションを上げていくと思われた。

 しかし数周後、クラッシュを喫した車両を回収するためにセーフティカー(SC)が導入され、全車スピードダウンをして隊列を組み直した。不幸にもこのSCが入ったタイミングと位置がフェラーリF430にとっては悪く、山岸はクラストップと1周の差がついてしまった。トップと同一周回になった車両は10台で、山岸は13位。この時点で勝負権は完全になくなってしまった。

 中盤以降雨の量は減ってきたが、山岸は義務周回数をこなさなければならず、浅い溝のタイヤのままで淡々と周回を重ねていくことに。61周、山岸は12位でピットイン。ここでスリックタイヤに交換し山内がコースへ。67周目に山内は11位へ順位を上げたが、追い上げもそこまで。残念ながらノーポイントのレースとなった。

山岸 大
「鈴鹿は事前テストでドライの良いセットアップを確認できていましたので、自信を持ってサーキット入りしましたが、結果的にデータのない ウェットレースになり、戦略もうまく機能しなかったため不本意な決勝結果で終わってしまいました。次の富士はドライならベストですがウェットもデータがあるので戦えると思います。雨の中たくさんのファンの方々に応援していただき、ありがとうございました」

山内英輝
「決勝では課題が多く出ましたが、その中でも良い点もあり、次に富士につながるレースでした。富士ではチーム一丸となり、優勝できるように自信を持って挑みたいと思います。応援よろしくお願いします」


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