更新日: 2018.02.17 11:49
タナク、Mスポーツを離脱しDMACKからWRC参戦か
世界ラリー選手権(WRC)にMスポーツから参戦したオット・タナクが来季Mスポーツを離れ、中国のタイヤブランド“DMACK”がサポートするチームからWRCに参戦すると報じられている。
タナクは今季速さをみせる場面もあったものの、クラッシュも多くドライバーズランキングで10位と低迷していた。また、来季についてはMスポーツに留まるものの、チームメイトのエルフィン・エバンスとマシンをシェアすることになるという報道もなされていた。
今回、タナクの移籍先として名前が挙がったDMACKはWRC2クラスにタイヤ供給を行っているほか、ドライブDMACKとして同クラスへ参戦。ヤリ・ケトマーを起用し、今季はランキング6位を獲得している。英AUTOSPORT.comによれば、DMACKは以前からWRCへの関与を深めたい意向を示しており、来季はフォード・フィエスタRS WRCで最上位クラスへ挑戦。ドライバーはタナクとケトマーの2名を起用するという。ただ、同チームは来季のシリーズ全14戦には参戦せず、一部ラウンドのみの参加になる。
MスポーツやDMACKからタナク移籍に関する正式な発表は行われていないものの、このドライバーラインナップの変更はMスポーツのWRCチーム改革の第1歩とみられている。またMスポーツのマネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは、来週行われるラリー・モンテカルロへ向けたテストまでには2016年シーズンのドライバーラインナップが確定するだろうと述べている。
ウィルソンはシーズン終了直後からタナクへの批判を強めており、タナクの母国であるエストニアのメディアに対し、「リザルトだけで判断すると、満足いく結果とは言えない」とコメントしていた。
「終盤2戦でオットが起こした2度のクラッシュは、来季のラインナップを決める判断材料としてプラスには働かなかった」
また、ウィルソンはタナクの集中力についても厳しい意見を述べている。
「ドライバーを可能な限りリラックスさせることが重要で、オットは専属トレーナーを帯同させていた。しかし、彼は安定して実力を発揮できるように一層努力するべきで、馬鹿げたミスもなくさなくてはいけない」
「しかし、それ以上に重要なのは集中力だ。例えばセバスチャン・オジェの集中力は素晴らしく、彼が今年犯したミスは1回だけだ。あれだけのスピードを維持しながら1度しかミスをしないということは、彼がとても高いレベルで集中力を維持し、走行中はステージを走りきることだけを考えているということだ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています