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F1ニュース

投稿日: 2010.09.30 00:00
更新日: 2018.02.15 22:34

ミハエルでなければ解雇だが彼ならやれる とブラウン


 メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンが、ミハエル・シューマッハーの早期引退のうわさを再び否定した。彼は、これがシューマッハーでなければ解雇することを考えるだろうが、シューマッハーなら来年向上することは分かっていると述べた。

 今季F1に復帰したシューマッハーは、若きチームメイト、ニコ・ロズベルグに届かず、周囲の期待どおりのパフォーマンスを発揮できていない。しかしブラウンは、F1公式サイトのインタビューにおいて、今季のフロントタイヤが特殊であることが原因のひとつだと主張している。
「ミハエルのドライビングスタイルにおいては、彼のハードブレーキとステアリングさばきに耐える強力なフロントタイヤであることが重要だ。ニコの方がフロントタイヤの扱い方をよく理解している。今年のフロントタイヤはかなり特殊だ。FIAはKERSを推進することを望み、ブリヂストンに、ある重量配分にフィットするタイヤを開発し、特殊な性質のタイヤを生み出すよう依頼したからだ」
「(もちろんミハエルの低迷はタイヤのせいだとは言わないが)ミハエルはこういったタイヤに適応するのに苦労した。来年のピレリの方がミハエルのドライビングスタイルに合うだろう。その時になるまでは、ニコが本当にミハエルより速いのかどうかは分からない」

 ブラウンは、シューマッハーの才能は衰えてなどいないと述べた。
「高速コーナーでのテレメトリーデータやスタート時のリアクションタイムを見れば、彼が以前と違うとは全く思わない。彼は昔のミハエルのままだ。だがスローコーナーではニコほどタイヤを完璧には使えていない。しかしミハエルは問題ないと思う。彼は自分が改善すべきところはどこなのか、はっきり理解しているからね。2011年には我々は再び真のミハエルを見ることができるだろう。来年は彼にもっといいマシンを用意する」

 もし彼が7度のワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハーでなかったとしたら、シートを維持できると思うかと聞かれ、ブラウンはこう答えた。
「正直に言うと、それはできないだろう。だが、我々はミハエルのことを知っている。彼には他のドライバーたちより優れた部分がたくさんあり、今よりずっといいパフォーマンスを見せることができると知っているのだ。彼はドライビングにおいてもチームとの協力関係においても他のドライバーより高い能力を持っている。チームはミハエルの貢献に非常に満足している。彼がルーキーだったなら、これ以上進歩する才能があるかどうか考えたことだろう。だが彼はミハエルなのだ。彼にこれ以上の能力があることは分かっている」

 エディ・ジョーダンが、シューマッハーが今季末で引退すると予想したが、ブラウンはこれを強く否定した。
「それは全く真実ではない。カムバックしてこの時期に仕事を放り出したら、意味がないだろう? 彼はそんなことはしない。間違いないよ!