TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表、トミ・マキネンは「クルマに改善を施し、今回のテストはとてもうまくいった」とテストの手応えを語る。
「今のところ、舗装路でのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に期待できると思っている。結果が伴えばベストだが、我々の目標は引き続き、経験と学びを積み重ねることだ」
「今回のラリーに向けて、ポジティブなことがたくさんある。まず、ヤリ-マティはツール・ド・コルスが好きで、とても良いムードでいる。ドライバーがこのような精神状態のときは、よいパフォーマンスができるものなんだ」
「コルシカ島のコースにはカットできるコーナーはほとんどない。だから、彼は2番手走者だが、路面の状況については問題ないはずだよ」
「また、ユホの体調は完全に回復した。前回のメキシコでは体調を崩しながらもいいパフォーマンスをして完走し、ポイントも稼いでくれたね。体調が万全になった今回はさらに自信を持って挑めると思う」
■ラトバラ、ハンニネンが意気込み。「過度な結果にとらわれない」
現在、ポイントランキング2位につけるラトバラは「僕にとってツール・ド・コルスは特別なイベント」とコメントした。
「1986年のヘンリ・トイボネンの事故も含め、フィンランド人ドライバーにとって、なかなか結果が出せない難しいラリーだったから、僕がこのラリーで勝てたことは非常に大きな意味があった」
「(開幕戦の)ラリー・モンテカルロを走って、ヤリスWRCのターマックでのポテンシャルはある程度分かっていたけれど、今はモンテカルロの時よりもさらにいいフィーリングになっている」
「ただ、これまでの3戦で分かったように、ライバル達もとても強く、簡単にはいかない。ここまで着実に行ってきたように、過度に結果にとらわれず、ラリー毎にクルマを改善していくという目的に向かって集中していくよ」
メキシコでは体調不良から思うような結果を残せなかったハンニネンは「メキシコで、粘り強くやれば、悪条件のなかでもいい結果が出せることが分かった」とコメント。「前回よりずっと調子がよく、ターマックに戻る今回のラリーがとても楽しみだ」と意気込んだ。