競技2日目を迎えたWRC世界ラリー選手権第6戦ラリー・ポルトガルは5月19日、SS2~9が行われ、オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が総合首位に浮上した。TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、アクシデントにより順位を落としている。
ラリー・ポルトガルで最多となる8SSが設定されたデイ2は、接戦が繰り広げられると同時に上位陣にアクシデントが相次いだ。
この日のオープニングステージとなったSS2を制し、総合首位に立ったヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)は、SS3で電気系トラブルに見舞われ総合6番手に後退してしまう。SS6終了時点で総合3番手まで巻き返したパッドンだったが、その後もトラブルが断続的に発生し、最終的にトップから10分差の24番手となった。
SS3でベストタイムをマークして総合首位に浮上したラトバラは、総合3番手で迎えたSS7でコース脇のバンプに接触したはずみでマシンが横転。このアクシデントにより約5分のタイムロスを強いられた。
その後、ラトバラはマシンにダメージを負いながらも、残りのステージを競技以外の移動などで使用する『ロードモード』で走りきり、総合13番手でデイ2を完走した。
また、SS5で総合首位を奪ったクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)もSS7でタイヤのパンクとサスペンショントラブルに見舞われ、大きく順位を落としている。
そんななか、午前から好タイムを続けていたタナクは、SS6でラトバラを0.1秒差で上回って総合首位に浮上すると、SS7~9までトップの座を守り、そのままデイ2を終えた。
タナクは「ラリーをリードできて、最高の気分だよ」とコメント。
「いつも初日のプランは翌日の良いスタートポジションを取ることだけど、今日はうまくいったみたいだ!」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています