その他、BRCイギリス・ラリー選手権でトップランナーとして戦ってきたリース・イエーツも、ERCのジュニアU28登録を行い、シュコダ・ファビアR5で開幕戦を含む数戦のイベントにエントリーすることを表明している。
そして今季開幕戦以降まだ参戦イベントは明かされていないものの、フランスのトップチームとしてラリーや耐久レースでも活躍するSaintéloc Racing(サンテロック・レーシング)が、昨季より開発作業が続けられているブランニューモデル、『シトロエンC3 R5』をERCに投入することをアナウンス。
これまでもシトロエンやプジョーといったPSAとの協力関係を築いてきたサンテロックは、FIAホモローゲーション取得予定の6月以降、シリーズへの投入を予定している。
開幕戦にはジュニアチームとしてR2規定のプジョー208を持ち込み、シモン・ワグナーと、昨季モリナーロとERCレディス・トロフィーを争ったケイティー・ミュニングスの2台体制で挑むサンテロックだが、「我々はPSAとの信頼関係に基づき、シトロエンC3 R5の性能に自信を持っている」と、ラリーマネージャーのビンセント・デュシュもこの新型モデルに期待を寄せている。
「このマシンはR5規定全体の基準になる性能を秘めており、我々としてもFIAホモロゲの取得以降速やかにERCや国内外の選手権に投入したいと考えている」
これまでSaintélocは2011年シーズンよりプジョー207S2000や208 T16、シトロエンDS3 R5などPSAの主力モデルを走らせてきた経験を持ち、今季もジュニアU28に”プジョー・ラリー・アカデミー”として参戦するペリエ・ロランのオペレーション部隊としても活動している。
ホモロゲーション取得が待たれるこの『シトロエンC3 R5』は、Saintéloc卒業生のクレイグ・ブリーンやステファン・ルフェーブルといった若手有力ドライバーが昨季後半から開発テストを重ねており、早ければ第4戦キプロス、または第5戦のターマック・イベントであるラリー・デ・ローマ・キャピタルでの投入が予定されている。