マシンをドライブしたデュマは「自分たちの期待以上の結果を出せた。信じられないよ!」と喜びを爆発させた。
「テスト走行を始めた時から、大会レコードを塗り替えられるかもしれないと思っていた。ただ、それにはマシンに搭載されたテクノロジーから僕のドライビングまで、すべてのものが完璧に噛み合わなくてはならなかった。当日の天候も含めてね」
「アタックではすべてが噛み合って最高のフィーリングだった。パイクスピークの新レコードという結果が花を添えてくれたよ。未だにフォルクスワーゲンと僕が、このタイムを記録したという事実を信じられない」
「I.D.R パイクスピークはこれまでドライブしてきたマシンのなかで、もっとも驚きを与えられた1台だ。電気駆動ということは(内燃機関搭載マシンと)いろんなものが違っているから、プロジェクトを進めながら学ぶ必要があった」
「チームは細心の注意を払いながら仕事にあたっていたけど、同時にリラックスした雰囲気でもあった。望んでいた以上の結果を手にしたし、チームスピリットも素晴らしかったんだ。彼らの一員になれたことを誇りに思う」
フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のスベン・スミーツは「I.D.R パイクスピークは、フォルクスワーゲン・モータースポーツが製作してきたマシンのなかでもっとも革新的かつ複雑な車両だった。今日はフォルクスワーゲンとプロジェクトに携わったひとりひとりにとって最高の日になった」と述べている。
「パイクスピークのプロジェクトに関わった従業員全員が、限界を押し上げ、献身的な姿勢で取り組んでくれた。彼らがいなければ、課題をクリアする新たなソリューションを生み出すことは不可能だったよ」
フォルクスワーゲンの取締役員であるフランク・ウェルシュ博士も「100年以上続く歴史的イベントであるパイクスピークで、I.D.R パイクスピークが成し遂げたことは電動モビリティ界にとって大きな意味があることだ」とコメントしている。