アル-アティヤと彼のチームメイトであるジニール・ドゥビリエ、ベルンハルト・タンブリンは、『トヨタ・ハイラックス』で挑んだ2018年大会で6度のステージ優勝を獲得。これは4台体制のワークスチームだったプジョースポールより、わずか1回少ないだけにすぎない好成績でもあった。
一方、ミッコ・ヒルボネン、ブライス・メンジーズ、ヤジド・アル-ラジの3台体制でブランニューマシンを投入したミニは苦戦を強いられ、3台ともにトラブルを抱える結果となった。
X-raidの代表を務めるスヴェン・クワントは、サインツとの交渉に関して明らかにしていないものの、FIAクロスカントリー・ラリー選手権の次戦はダカールに向けたテストイベントとして名高い7月開催の“シルクウェイ・ラリー”となり、このイベントには2018年大会で頭部に怪我を負ったホワン・ナニ・ロマも復帰参戦する見通しとなっている。
一方、ダカールのオーガナイザーであるASO(アモリ・スポーツ・オーガニゼーション)は、ボリビアの撤退やチリとの契約交渉決裂を受け、2019年大会のルートを100%ペルー国内での開催とすると発表。
しかし、ASOとペルー政府との間で交わされた合意は暫定的なもので、最終合意の期限は6月30日であることが判明。
ペルー政府は開催権料として約600万ドル(約6億6000万円)をASOに支払うこととなっており、さらにインフラ整備や大会セキュリティ、ロジスティックの費用に約2500万ドル(約27億7000万円)のコストが必要になると試算されている。隣国アルゼンチン同様、経済危機にあえぐ南米ペルーはその経済的障害により、開催自体の現実度が懸念されている状況だ。