チーム代表のトミ・マキネンは「すばらしい結末、そして非常にポジティブなリザルトだった」と大会を総括する。
「貴重な選手権ポイントを獲得することができたし、全部で15本走ったSSのうち、9本でベストタイムを記録できたのは、我々のクルマのパフォーマンスを証明するものだ」
「また、我々と一緒に戦った最初のラリーで、クリス(ミーク)が示したパフォーマンスは非常に印象的だった。これからのシーズン、クリスはきっとライバルから警戒される存在になったと思うし、皆が彼に注目し続けるだろう」
一時は総合7番手まで後退したタナクは「金曜日が終了した時点では、このような良い結果を期待していなかった。比較的ドライなターマックステージで、ここまでタイムを挽回できたことに驚いている」と述べている。
「チーム、グラベルクルー、そしてクルマに心から満足しているよ。土曜日と日曜日は完璧な仕事ができたから、自分たちを誇りに思う」
現地でチームの戦いを見守ったGAZOO Racing Companyの友山茂樹プレジデントは、「今回のラリー・モンテカルロは、例年同様に刻々と変わる路面状況に加え、昨年にも増して、強力になったライバルたちとの駆け引きに、最後まで厳しい戦いを強いられましたが、3台とも大健闘しラリーを盛り上げることができました。応援していただいたファンの皆様に、心より感謝申し上げます」とのコメントを発表している。
「特に途中パンクに見舞われ大幅なタイムロスをしながらも、15ステージ中7つのステージでトップタイムを刻み、3位表彰台を獲得した(オット)タナク/(マルティン)ヤルヴェオヤ組は、昨年同様、高い戦闘力を示してくれました」
「また、終始、冷静な走りで5位に食い込んだ(ヤリ-マティ)ラトバラ/(ミーカ)アンティラ組、そして、ヤリスWRCでの初ラリーを心から楽しみつつ、パワーステージでは圧倒的な速さをみせつけた(クリス)ミーク/(セブ)マーシャル組の走りからも、今シーズンの活躍が期待できます」
「ヤリスWRCの安定したパフォーマンス、また、最高のチームワークからも、シリーズタイトル獲得に向けた手ごたえを感じることができました」
「TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンも、若き挑戦者として、世界中のWRCファンに興奮と感動をお届けできるものと確信しています。これからも、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします」
2019年のWRC第2戦は北欧スウェーデンを舞台に2月14~17日に行われるラリー・スウェーデン。今回のモンテカルロとは異なり、路面が雪と氷で覆われるシリーズ唯一のフルスノーイベントで、トヨタが2017年にシリーズ復帰後初優勝を挙げた大会でもある。