エストニアが生んだ新たなヒーローであり、セバスチャン・ローブとセバスチャン・オジエによって都合15年に及んだ“セバスチャン伝説”を打ち破った新王者タナク。彼は既報のとおり2019年シーズン限りでトヨタを去り、ライバルのヒュンダイ陣営に移籍する。
そのタナクが開口一番に発したのは「まず何より、夢がかなった」という言葉だった。
「池に落ちてしまったり、車両火災に巻き込まれたりとこれまで困難なキャリアを経てきて、こうしてチャンピオンになれたことは非常にうれしい」とタナク。
「トヨタ、そしてマキネンの率いるこのチームで最高の結果を勝ち取ることができた。チームには加入した2018年からあらゆる面で助けてもらい、最初の年から(クルマには)スピードがあった」
「去年から強さはあった。いくつかのイベントではとても力強いラリーをみせることができた。だけど、トラブルなどがあり最終的にはドライバータイトルは逃してしまったんだ」
「2019年はそんなチームがさらに強くなって、自信をもってシーズンを戦うことができた。何度かは技術的な問題でリタイアだったり、順位を落とすこともあったが、そのなかでも『勝てる』という自信を失わずにシーズンを戦えたのが良かったと思う
「(タイトル争う上で)プレッシャーはもちろんあったけれど、それを最終的に乗り越えることでチャンピオンになれたため、今季は非常に良いシーズンだったと思う」と締めくくった。
1 2