チームのスポーティングディレクターを務めるカイ・リンドストロームは「今回のコンディションは通常のラリー・スウェーデンとは状況が異なるが、イベントがスムーズに行われるようにと主催者はできる限りのことをしてくれた」と大会が開催されたことに感謝を述べている。
「今夜予定されていたカールスタッドでのスーパーSSを、シェイクダウンの2回目に変更したのは賢明な判断だ。観客はラリーカーの走りを楽しめたし、我々はラリー期間中に使える本数が決まっているタイヤを犠牲にする必要がなくなったからね」
「今回のラリーに関しては、タイヤのマネジメントが大きな鍵を握る。夜間に気温がマイナスに下がったため、今朝のシェイクダウンの路面は予想していたよりもいいコンディションだった。そのため、我々は各車3、4回走行することができ、長いグラベル区間を走るとタイヤがどう変化するのか、ドライバーたちは理解することができた」
「コンディションがどのように変わるのか、誰もよく分からないと思うが、いい結果を得るためにはいくつかの区間でスマートに走り、タイヤをマネージする必要があるだろう」
オジエは「望んでいたような真冬のワンダーランドにはならなかったが、イベントを実現するために主催者は最善を尽くしてくれた。いくつか難しいセクションもあるが、この週末を楽しむことができればいい」とコメントしている。
「ステージのすべてがグラベル路面だったり、すべてがアイス路面だったりと、路面コンディションが一定ならば、簡単に適応することができるが、コーナーごとにコンディションが変わると非常に難しくなる」
「これまで、完全なグラベルステージをスタッドタイヤで走ったことはなかったから、今朝のシェイクダウンではいくつか学ぶことがあったよ」
「1本目は注意深く走り他の選手よりもタイヤをセーブすることができたけれど、大きくタイムを失ったので、週末は妥協点を見つける必要がある。この未知なる状況に、もっともうまく適応できた者がきっとラリーを制するだろうね」
チームメイトのエバンスは「少し予想が難しいラリーになりそうだから、できる限りうまくコンディションに適応し、最高の結果を得たい。今回最大の課題は、ステージのどの部分が滑りやすいのかを特定すること。特に、スタッド抜けによるグリップが低下するであろうステージの終盤にかけて、正しく見極めなくてはならない」と述べている。
そして、シェイクダウン1回目で最速だったロバンペラは「今回もっとも難しいのは、ミックスコンディションでいかにスピードをマネージするかだ。スタッドがあまり抜けないようにタイヤを労って走らなければならないけれど、いいタイムを出すためにはフラットアウトする必要がある」とコメントした。
2020年のWRC第2戦スウェーデンは14日(金)から競技区間の走行が始まる。この日はSS2〜4、SS8の計4SSが行われる予定で、このうち最初の2本はノルウェー、残りの2本はスウェーデンが舞台となっている。