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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.03.11 18:04

2020年初優勝狙うトヨタのオジエ「走行距離を重ね、ヤリスWRCがどんどん自分のものに」/2020WRC第3戦メキシコ 事前コメント

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ラリー/WRC | 2020年初優勝狙うトヨタのオジエ「走行距離を重ね、ヤリスWRCがどんどん自分のものに」/2020WRC第3戦メキシコ 事前コメント

 3月12~15日に開催される2020年のWRC世界ラリー選手権第3戦メキシコに向けて、参戦するドライバーたちからコメントが発表された。

 2020年シーズンのWRC第3戦は、南米大陸のメキシコが舞台のラリー・メキシコ。メキシコ中央高原にあるグアナファト州の都市、レオンが中心となる今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントだ。

 大会の初開催は1979年で、1998年から現在のレオンを中心とした形態に移行。WRCのシリーズ戦に組み込まれたのは2004年のことだ。

 ラリー・メキシコ最大の特徴は、その標高の高さ。大会の中心であるレオンも標高1800メートル以上の位置にあり、大会期間中に走行する最高度地点では2737メートルまで到達する。

 大会期間中、マシンはつねに高地を走るため、空気が薄いことからエンジン出力が通常大会より20%ほど低下する。また、この時期のメキシコは気温が30度前後まで上昇することから、高い冷却性能が求められるなど、エンジンにとって過酷な1戦と言える。

 もちろん厳しい暑さや薄い酸素はドライバーやコドライバー、チームメカニックなどにとっても難敵だ。

 2020年大会は12日(木)の現地10時1分(日本時間13日1時1分)にシェイクダウンが行われて走行がスタート。同日夜にグアナファトの街でセレモニアルスタートが行われた後、20時8分(日本時間13日11時8分)にSS1、20時31分(日本時間13日11時31分)にSS2が行われ、開幕を迎える。

 競技2日目となる13日(金)はSS3~12までの10SSで構成。この日最後のステージであるSS12はシリーズ史上最短の0.91kmで争われる超スプリントステージだ。

 競技3日目の14日(土)はSS13~21までの9SSが行われる。このうちSS14/17のアルファロ、SS15/18のデッラマデロは数年ぶりに使用されるルートで争われる。

 最終日の15日(日)はSS22~24までの3SSで構成。最終ステージのSS24“エル・ブリンコ”はステージ上位5名にボーナスが与えられるパワーステージだ。このSS24は現地11時18分(日本時間16日2時18分)にスタートが切られる。

 全24SSの合計距離は324.85km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は959.25kmだ。

 シリーズ最上位クラスを戦う3チームはすべて3台体制でエントリー。ヒュンダイはティエリー・ヌービルとオット・タナク、ダニ・ソルドの3名を、Mスポーツ・フォードはエサペッカ・ラッピ、テーム・スニネン、ガス・グリーンスミスの3名を送り込む。

 2017年のシリーズ復帰以降、このラリー・メキシコでは勝利のないTOYOTA GAZOO Racing WRT勢はセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの3名にトヨタ・ヤリスWRCを託し、悲願の初優勝に挑む。

 そのほか、下位クラスのWRC2にはペター・ソルベルグの息子であるオリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、ナショナルクラスにはケン・ブロック(フォード・エスコート)がエントリーしている。


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