「新しいレギュレーション下での開幕2戦は非常に激しいものだったが、しばらく間が空いたことで、ここまで学んできたことを評価してGRヤリス・ラリー1の開発を進めることができた」と語るのは、チームを率いるヤリ-マティ・ラトバラ代表。
「サルディニア島ではグラベル(未舗装路)テストを、先週はクロアチアで事前テストを実施した」
「これまでは信頼性とハイブリッドシステムの機能面にフォーカスして開発をしてきたが、これからはクルマのセットアップを最適化し、さらに戦闘力を高めていくことが可能になる」
トヨタチームのボスは、今戦の課題にグリップレベルの変化とその対応を挙げた。
「クロアチア・ラリーでの大きな課題は、ステージの路面状態が変わりやすく、グリップレベルが大きく変化することだ。昨年は多くのドライバーがその変化に驚くことになったが、今年で2回目の参戦となるドライバーは、どうなるのか予想することができるだろう」
「カッレ(・ロバンペラ)は昨年(SS1でクラッシュしリタイアとなったため)、あまり長い距離を走っていないが、ポイントを獲得し続けることの重要さを理解している」
「エルフィン(・エバンス)は2021年に勝つ寸前まで行ったので、今年もいい結果を狙っているはずだ。一方、エサペッカ(・ラッピ)にとっては完全に新しいラリーになる」
「各選手はそれぞれ異なるアプローチでラリーに臨むことになるが、それが最終的にチームにとって良い結果につながることを期待しているんだ」
なお、4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせる勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、引き続きTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからラリーに挑む。彼は昨年、クロアチアのSS2本でベストタイムを記録しており今戦でも活躍が期待される。