ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.12.29 11:30
更新日: 2022.12.29 02:52

【2022年動画ランキング/WRCハイライト】第4位&5位:驚異の21歳、ロバンペラの快進撃が止まらない


 2022年も残すところあと少し。しかし、WRC世界ラリー選手権は来月2023年1月から、早くも新たなシーズンの開幕を迎えます。そこで短いオフの間に、2022年シーズンの戦いを各イベントのダイジェスト動画で振り返っていきたいと思います。順番は年間13戦のアクセスランキング下位から上位に向かうカウントダウン式。今回は第5位と4位を見ていきましょう。

* * * * * * * * *

■5位:第7戦ラリー・エストニア

 第8戦ラリー・フィンランドともにシーズン中盤の“超高速グラベルラリー連戦”を形成する第7戦ラリー・エストニアがトップ5に入りしました。2019年のチャンピオンであるオット・タナク選手(ヒョンデi20 Nラリー1)を輩出したエストニアでのWRC開催は2022年が2度目。初開催となった昨年に続いての大会実施となっています。

 そんな今大会は連日のように天候が安定せず、局地的な豪雨に見舞われることもしばしば。路面コンディションの悪化が選手たちを悩ませることになりました。ただひとりカッレ・ロバンペラ選手(トヨタGRヤリス・ラリー1)を除いて……。

 今シーズン、難しいコンディションで抜群の速さを見せた22歳の新チャンピオン(当該ラウンド時は21歳)は、チームメイトのエルフィン・エバンス選手(トヨタGRヤリス・ラリー1)とともに首位争いを展開した後、終盤には僚友を置き去りにして独走態勢に入ります。ロバンペラ選手はそのまま完勝でラリーを終え、7戦目にして5勝目を挙げました。この時点での勝率は驚異の7割超!

●2022年WRC第7戦エストニアまとめ

■WRC Rally Highlights and Results of WRC Rally Estonia 2022

優勝したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)と、2位エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第7戦ラリー・エストニア
優勝したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)と、2位エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第7戦ラリー・エストニア

■4位:第6戦サファリ・ラリー・ケニア

 6戦目のサファリ・ラリーを制したのも、ロバンペラ選手でした。19年ぶりのWRC開催が実現した2021年からステージの約3分の1が新しくなった2022年大会は、“フェシュフェシュ”と呼ばれる非常に目の細かいグラベルが厚く積もった場所や、多数の岩が転がるとともに地面に穴が空いた箇所がある区間など、より過酷な路面コンディションでの戦いとなりました。

 そんななか、優勝したロバンペラ選手を筆頭にチームメイトのエバンス選手、日本人WRCドライバーの勝田貴元選手(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続き、トヨタ勢が表彰台を独占する結果に。さらにはセバスチャン・オジエ選手(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合4位に入ったことで、チーム初の1-2-3-4フィニッシュが完成。トヨタとしては1993年のサファリ以来、実に29年ぶりとなるトップ4独占を果たすこととなりました。

●2022年WRC第6戦ケニアまとめ

■WRC Rally Highlights and Results of WRC Safari Rally Kenya 2022

表彰台独占だけでなく上位トップ4を占めたTOYOTA GAZOO Racing WRT 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア
表彰台独占だけでなく上位トップ4を占めたTOYOTA GAZOO Racing WRT 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア


関連のニュース