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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.03.08 15:26
更新日: 2023.03.08 15:27

ヘイキ・コバライネン、ジェンソン・バトン率いるJBXEからエクストリームE電撃参戦。X44のローブは勇退

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ラリー/WRC | ヘイキ・コバライネン、ジェンソン・バトン率いるJBXEからエクストリームE電撃参戦。X44のローブは勇退

 F1での優勝経験を持ち、日本のモータースポーツシーンでも大活躍を演じたヘイキ・コバライネンが、新たにJBXEと契約。今季で創設3年目を迎えるワンメイクの電動オフロード選手権『エクストリームE』にて、同じ北欧ノルウェー出身のヘッダ・ホサスとペアを組み、この週末に開幕を控えた“シーズン3”より電撃参戦することが発表された。

 また、ルイス・ハミルトン率いるX44ビーダ・カーボン・レーシングは新体制移行に伴い、これまでレギュラーを務めたWRC世界ラリー選手権“9冠”のレジェンド、セバスチャン・ローブに代わり、ジャマイカ出身の新鋭フレイザー・マッコーネルを起用。そしてシリーズのリザーブドライバー的役割も担う“チャンピオンシップ・ドライバー”には、新たにアンドレアス・バッケルドとタマラ・モリナーロの就任がアナウンスされている。

 昨季2022年のシーズン2でランキング9位に終わり、初年度には“チーム代表”のジェンソン・バトン自らがステアリングも握ったJBXEは、この2年間で落ち込んだポジションの立て直しと同時に、入れ替わりの激しかったドライバー陣容を「安定的なものにしたかった」との希望を明かした。

「僕らの新しい男性ドライバーとしてヘイキを発表できること、そしてヘッダがチームに加入してくれたことを喜んでいる! モータースポーツの世界で確立された彼らのようなビッグネームを持ち込めたこと、そして僕自身、F1時代に一緒にレースをした喜びを共有する誰かを伴えることは、チームにとって素晴らしいことさ」と語ったJBXEオーナーのバトン。

「スーパーGTでの旅を終え、彼がラリーの世界に足を踏み入れた後、チームが彼にアプローチすることは非常に簡単だった。ヘイキがチームへの参加を同意してくれたことにとても感謝している。そして同様に、コクピットで大きな進歩を続けているヘッダを獲得できたこともうれしく思う。彼女は完全に、彼女の地位に値する存在だからね!」

 当時はマクラーレンに所属し、2008年のF1ハンガリーGPで初優勝を飾ったコバライネンは、このキャリア唯一の勝利で史上100人目のグランプリウイナーとしてF1史に名を刻んだのち、2015年に来日してスーパーGT GT500クラスに参戦。翌年にはチャンピオンを獲得すると、F1前夜の2006年にマーカス・グロンホルムとともに国別対抗ネイションズカップを制したRoC(レース・オブ・チャンピオンズ)の記憶が蘇ったか、JRC全日本ラリー選手権にも挑戦を開始した。

 ここでも持ち前のセンスを披露した現代の“フライング・フィン”は、2021年に全戦制覇という圧巻の戦績でJN2クラス・チャンピオンを獲得すると、翌年には最高峰のJN1で旧型シュコダ・ファビアをドライブし、そのまま2年連続でシリーズを制覇。総合での“全日本王者”に輝くとともに、シーズン終盤にはWRC世界ラリー選手権に復帰した『ラリージャパン』で念願のWRCデビューを果たし、クラス4位、総合でもトップ10に喰い込むなど鮮烈な印象を残した。

2008年のF1ハンガリーGPで初優勝を飾ったコバライネンは、このキャリア唯一の勝利で史上100人目のグランプリウイナーとしてF1史に名を刻んだ
2008年のF1ハンガリーGPで初優勝を飾ったコバライネンは、このキャリア唯一の勝利で史上100人目のグランプリウイナーとしてF1史に名を刻んだ
2022年のJRCシリーズチャンピオンとなったヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心FABIA)
これまでのJBXEは、ジェンソン・バトンを筆頭に、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキーやモリー・テイラー、ケビン・ハンセンらがドライブした
これまでのJBXEは、ジェンソン・バトンを筆頭に、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキーやモリー・テイラー、ケビン・ハンセンらがドライブした

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