■レース1
現地14日、15時45分にスタートしたレース1は1周目からセーフティカーが導入され、その後はフルコースイエローが続く立ち上がり。スタートから13分が経過した頃、本格的にレースが幕を開けた。
この際3番手を走行していたグループMの999号車メルセデスAMG GT3は、決勝スタートから25分後、ピットレーンがオープンするのと同時にピットイン。単独走行でマージンを広げる作戦に出る。
一方、FFFレーシングの19号車ウラカンGT3はピットインをギリギリまで先延ばしし、タイヤ無交換作戦を決行。単独走行で追い上げてきた999号車AMG GT3の3.5秒前方でコースに復帰した。
しかし、直後にフルコースイエローが出されたこともあり、ウラカンGT3とAMG GT3によるトップ争いはまたたく間にテール・トゥ・ノーズへ発展する。
前を走る19号車ウラカンGT3のマーティン・コドリッチはタイヤの摩耗が激しいこともあり、徹底的にイン側ラインをキープする防御態勢。対する999号車AMG GT3のパトリック・ニーダハウザーはマシンを左右に振ってプレッシャーを与えていく。
するとレース残り7分を切ったところで迎えたターン7、ブレーキングで止まりきれなかったコドリッチがアウトに膨らんだ隙を突いて、ニーダハウザーがオーバーテイクに成功。そのまま4.3秒までマージンを広げてトップチェッカーを受けた。
日本勢は7位に入った濱口/マルコ・マペッリ組63号車ウラカンGT3が最上位。また永井宏明/伊藤大輔組8号車フェラーリ488 GT3が9位入賞を果たしている。
GT4クラスではポールからスタートした666号車AMG GT4がセーフティカー中の速度違反で30秒のタイムペナルティを受けながらもトップチェッカー。シーズン初戦を制している。