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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.11.12 15:12
更新日: 2018.11.12 15:15

WEC:上海用EoT&BoP発表。LMP1ノンハイブリッド勢の最大使用エネルギー量が緩和

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ル・マン/WEC | WEC:上海用EoT&BoP発表。LMP1ノンハイブリッド勢の最大使用エネルギー量が緩和

 FIAは11月6日、WECのLM-GTEプロ、GTEアマクラスに課しているBoPを発表。第5戦上海でプロクラスにワークス体制でスポット参戦するコルベット・レーシングのシボレー・コルベットC7.Rを含む6車種すべてに性能調整が入っている。

 北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップで活躍するトミー・ミルナーとオリバー・ギャビンが乗り込むコルベットは6月のル・マン24時間以来の参戦となるが、そのマシンの最低重量は1276kgと、1249kgだった前回と比べて大幅に増やされた。

 一方で吸気リストリクター径はφ29.5mmからポルシェ911 RSRと同じφ30.6mmに拡大されている。

 この他の車種では、アストンマーチン・レーシングが走らせるアストンマーチン・バンテージAMRがミニマムウエイトの6kg削減と、エンジン回転数のほぼ全域で0.01バールの過給圧アップを得た。

 エンジン出力面では変化がないが、BMW M8 GTEとフォードGT、ポルシェ911 RSRも最低重量がそれぞれ5kgされた一方、最重量1280kgで戦うフェラーリ488 GTEエボについてはウエイトの削減はなし。さらに0.01バールのブースト圧ダウンが指定されている。

クリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTEは現体制での参戦が上海でラストとなる
クリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTEは現体制での参戦が上海でラストとなる

■GTEアマクラスではフェラーリへの調整を緩和

 新型ポルシェ911 RSR、旧式のアストンマーチン・バンテージ、フェラーリ488 GTEの3車種が激突するGTEアマクラスでも全車種に調整が入った。

 直近3レースで勝利を飾っているポルシェは前戦からプラス20kgの重量増となり、最低重量がフェラーリと同じ1295kgに。また、アストンマーチンも1268kgから1278kgへと変更されている。

 今シーズン苦戦が続いているフェラーリは、ターボブースト圧の上限が0.02バール引き上げられ出力面でプラスに。シーズン折返しとなる上海ラウンドから巻き返しを図りたいところだ。

 4クラス合計35台がエントリーしているWEC第5戦上海6時間レースは11月17日に予選、翌18日に決勝が行われる。

■2018/19年WEC第5戦上海用LMP1 EoT(11月7日版)

ノンハイブリッド ノンハイブリッド ハイブリッド
エンジンタイプ 自然吸気 ターボ ターボ
MGU放出エネルギー 0MJ 0MJ <4.96MJ
MGU放出パワー 0kW 0kW <300kW
最低重量 818kg 833kg 904kg
エネルギー量 95.6MJ/Lap 89.7MJ/Lap 55.5MJ/Lap
最大燃料流量 115.0kg/h 115.0kg/h 80.0kg/h
最大燃料搭載量 56.5kg 52.8kg 35.1kg
給油リストリクター径 25.00mm 24.20mm 20.40mm

この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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