5月28日、今週末に行われるル・マンテストデーに向け、各チームのピット設営が行われているフランス・サルトサーキットで、フォードがLM-GTEクラスに投入する『フォードGT』4台のスペシャルカラーリングを発表した。
フォードは今年4月、2016年にスタートさせたフォードGTでのWEC世界耐久選手権、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でのワークス参戦の終了をアナウンス。2018年から翌2019年にかけて行われているWEC“スーパーシーズン”では、6月12~16日に開催される第87回ル・マン24時間が陣営にとってのラストレースとなる。
そんなフォードは、6月2日にル・マンで行われるテストデーに先立ち、フォード・チップ・ガナッシ・チームUKおよび同チームUSAが走らせる計4台のLM-GTEプロマシンのための“セレブレーションリバリー”を公開した。そのカラーリングは1960年代のル・マンで活躍したフォード車とGTのデビューイヤーとなった2016年に成功を収めたクルマからインスピレーションを受けたものだ。
WECにフル参戦しているチームUKが走らせる66号車(ステファン・ミュッケ/オリビエ・プラ/ビリー・ジョンソン組)は、1966年のル・マンでブルース・マクラーレンとクリス・エイモンがドライブし総合優勝を飾ったフォードGT Mk.IIをイメージしたブラック&ホワイトのボディカラーに。
そのシスターカーである67号車(アンディ・プリオール/ハリー・ティンクネル/ジョナサン・ボマリート組)は、ダン・ガーニーとAJフォイトによってドライブされ、1967年のル・マンを制したフォードMk.IVの復刻カラーとなった。
IMSA参戦チームでル・マンでのみWECの一戦に姿を見せることからアメリカ組とも呼ばれるフォード・チップ・ガナッシ・チームUSAの69号車(ライアン・ブリスコー/リチャード・ウエストブルック/スコット・ディクソン組)では、1966年にワン・ツー・スリー・フィニッシュを飾ったフォードGT Mk.IIの中で2位となった1号車のカラースキームを採用している。
もう一台の68号車(ジョーイ・ハンド/ディルク・ミューラー/セバスチャン・ブルデー組)は、2016年にル・マンでデビューウインを達成した当時のブルー、ホワイト、レッドからなる星条旗カラーをまとうが、そのデザインは若干変更された。
なお、68号車の新カラーリングはミド・オハイオで行われたウェザーテック・スポーツカー選手権第4戦で、フォード・チップ・ガナッシ・レーシングによってすでにデビューしていることが知られている。