今年もJ SPORTSは「ル・マン24時間」を完全生中継! おなじみのこのお三方が今年も中継を全力ナビゲートします。“昨年の歴史的瞬間からのストーリーはまだ終わっていない!”と今年も見どころ満載とのことで、3人のテンションもかなり上がってきています!
──サッシャさんは昨年、初の現地レポート。どんなことが印象的でした?
サッシャ:やっぱり“壮大なお祭り感”ですかね。想像以上にすごかった。金曜日のドライバーズパレード、街中にあるサルト・サーキットのモニュメントや優勝ドライバーの手形、町全体がル・マン24時間レースで成り立っていて。その雰囲気を見ることができて、すごくいい財産になりました。やっぱり、モータースポーツ好きなら1回は行かないとダメだな、と。僕は仕事の都合で決勝前日からだったけど、車検の日から行って町がだんだん盛り上がるところを全部見るような旅をみなさんにはオススメしたい。
二朗:ホント、雰囲気は最高だよね。で、去年の思い出と言えば、やっぱりトヨタの初優勝。実はパルクフェルメでインタビューが取れるのか、気が気じゃなかった。他国の放送クルーも柵のところにズラッと並んでいたからね。J SPORTSのスタッフと「これはオレたちのところまで来ないかもな」なんて心配していたら、ACOのプレス担当者が「プライオリティは何だ?」と聞いてきたから、「もちろん(中嶋)一貴だ」と言ったら、一貴を一番に連れてきてくれて、無事にインタビューが取れた。もう、これは冥土の土産になるんじゃないかっていう(笑)。
サッシャ:僕は柵を挟んで3mくらい横にいて、「二朗さん頑張れ!」って心のなかで応援していました(笑)。後から見たら、アロンソが撮った自撮りに僕が写っていました(笑)。
福山:僕はメガウェブのパブリックビューイング会場にいたんだけど、会場全体が「ジーン」としているのが分かった。もちろん盛り上がってはいるんだけど、“お祭り騒ぎ”という感じではなくて、沁み入るというか……。
サッシャ:リアルな反応ですねぇ。
福山:やっぱりそこにはこれまでの勝てなかった歴史、16年の「ノーパワー」からのストーリーというものがあるからなんだろうね。
二朗:僕は幸いにも(チームゴウが優勝した)04年にも現場にもいて、あのときの君が代もすごかったけど、昨年の君が代は本当に最高だった。
サッシャ:あそこで聴いた君が代は格別でした。歴史的瞬間に立ち会えて、本当にありがたかった。ピット裏に戻ってきたときも、日の丸を羽織った一貴を(フェルナンド)アロンソが担ぎ上げて。
二朗:そう、「カピタン! カピタン!」(キャプテン)って言いながらね。
サッシャ:アロンソがキャプテンって認める一貴ってすごいんだな、って改めて感じましたね。
──そんな歴史的瞬間に立ち会った経験を踏まえて、改めてル・マン24時間の魅力とはなんでしょう?
福山:僕が思うのは、“悠久の歴史と最先端テクノロジーの融合”かな。街には中世からの寺院や聖堂もいっぱいあるんだけど、そこでやっているレースは本当にいまの最先端。
サッシャ:分かります! 最先端のテクノミュージックを、パリのオペラ座で聴く、みたいな。
二朗:なるほどね。ONE OK ROCKが……。
サッシャ:帝国劇場でライブ、みたいな?
二朗:帝劇? 清水寺じゃないの?
──(笑)。さて、今年のル・マンは1年以上に渡って続いた「スーパーシーズン」の締め括りとなります。
二朗:トヨタはなんで7号車ばかりに不運が続くのかねぇ。
福山:ここまでのトヨタの戦いを見ると、2台をガチンコで戦わせているところには敬意を感じています。共倒れになるかもしれないのに、そこを超えていくっていうのは感動的。もちろん、大方の予想としてはル・マンもトヨタが勝つだろうというものだけど、その優勝トロフィーの価値を上げるものはトヨタのなかにある。そんな感じがします。
サッシャ:絶対に勝つと言われているところで勝つのは難しいことでしょうからね。すごいプレッシャーでしょう。
二朗:日本勢としては、初出場のCARGUYも気になる。すごくユニークな挑戦だけど、ちゃんとアジアン・ル・マンから入って準備しているじゃない? 木村武史さん自身はすごく淡々としているし、もちろん頑張ってほしいけど、現場にいくとやっぱり違うからね。
福山:ちょっと飲まれますよね。
サッシャ:先日、CARGUYのパーティにお邪魔して、木村さんのサクセスストーリーを聞いたんですが、人を巻き込む力とか牽引力もある人だし、彼が人生で成し遂げてきたことに比べれば、そんなに気負わないんじゃないかって思います。
二朗:うん、気負いはなさそうだよね。