アロンソが言うように初優勝へのプレッシャから開放され、ドライバーズポイント的にも余裕を持った8号車組以上に闘志を燃やすのは7号車を駆る可夢偉だ。
「ル・マンに到着すると、誰もが何か特別なものを感じます。僕はモータースポーツの世界に入って長いですが、この雰囲気と、このサーキットを走る体験にはいつも驚かされます」
「ル・マン24時間は年に1度しか開催されないので、レーシングドライバーとしてのキャリアのなかで勝つチャンスは限られます」
「我々は過去3年間に渡って勝てるクルマを持っていたにもかかわらず、それは叶わず、未だにル・マンでの勝利を夢で追い続けています。今年こそ7号車でその夢を叶えるべく全力を尽くします」
僚友のロペスもまた「この1年間、僕たちにとってもっとも重要なレースであるル・マンをずっと夢見て、努力を続けてきた」とコメント。
同じマシンをシェアするコンウェイは「ル・マンは我々にとって最大の目標となる特別なレースで、トヨタTS050ハイブリッドはこのレースを戦うために設計されている。ル・マンでこそ真の速さを実感できるんだ」と述べ、「今シーズン最後のレースを最高の位置で終えられることを願っているよ」と続けている。
トヨタが日本メーカー初の連覇を目指す2019年のル・マン24時間は、9~10日の車検を終えると12日から走行が開始され、以後フリープラクティス、予選1回目、2回目、3回目とウォームアップ走行が続いていく。その後迎える決勝は15日15時(日本時間22時)にスタートが切られ、翌日の15時まで24時間に渡る長く厳しい戦いが繰り広げられていく。