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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.07.08 14:08
更新日: 2022.07.08 14:18

トヨタに「プジョーを過小評価する者はいない」とブルツ。BoPにより“即座にライバル”となることを警戒/WEC

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ル・マン/WEC | トヨタに「プジョーを過小評価する者はいない」とブルツ。BoPにより“即座にライバル”となることを警戒/WEC

 トヨタGAZOO Racingのモータースポーツ・アドバイザーを務めるアレックス・ブルツは、第4戦モンツァからWEC世界耐久選手権へと参戦するプジョーについて、「過小評価はできない」としており、斬新なコンセプトを持つ9X8を「真のライバル」であると表現している。

 2009年にディーゼルエンジンを搭載したプジョー908 HDi FAPでル・マン24時間レースの総合優勝を果たし、2011年のル・マン・シリーズでタイトルを獲得、その後トヨタへと移籍した経歴を持つブルツは、プジョーの耐久レースにおける実力をよく理解している。

 プジョーには、LMP1時代から「同じメンバーがかなりいる」と話すブルツは、彼らが耐久レースのトップカテゴリーへと復帰してきたことをうれしく思うと同時に、彼らを過小評価しないよう、トヨタチームに注意を促しているという。

「まず、僕は精神と気持ちの部分でコンペティター(競争者)であるし、それはトヨタも同じだ」とブルツ。

「僕らは競争を望んでいる。僕らは10年前、スポーツカーレースにおける偉大な人々と競争するため、この世界に参入した」

「残念ながら、彼らは(2011年限りで)去ってしまったが、再び彼らが戻ってくること、そして多くのメーカーが集まるのは本当にうれしいことだ。プジョーもハイパーカー(規定)で参戦するため、競争相手としてうれしい」

「僕もプジョーで戦ったことがあるから、彼らが真のライバルであることは分かっている。彼らの仕事ぶりを見てきたからこそ、僕はチームの皆に『彼らを過小評価するな』と言っているんだ。このチームに、プジョーを過小評価する者はいないよ」

「彼らは優れた人々だ。だから僕らも、より良くなるようにしなければならない。シンプルなことだよ」

 以前にステランティス・グループ参加でWTCCとフォーミュラEに参戦していた7号車トヨタGR010ハイブリッドのホセ・マリア・ロペスは、2台の9X8がデビュー戦の週末に素早くスピードを上げてくることを予期している、と語っている。

「彼らは随分走り込んできているし、準備もしてきている。同じ人たちがどれくらいいるかは分からないが、僕はシトロエンでの経験から、彼らのことは少し知っている。フォーミュラEではDSと一緒に仕事をしたこともあるけど、彼らは非常に優秀だ」

「彼らはとても良いと予想しているし、もしかしたらすでに僕らよりも速いかもしれない。BoP(性能調整)で見れば、数字上は彼らの方が少し優位だからね。だから、彼らは最初から速いものと、僕らは予想している。それはBoPのおかげでもある。すぐに競争力を発揮できるものだからね」

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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