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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.04.22 07:10
更新日: 2023.04.22 02:38

「ライバルはレースごとに強くなっている」と小林可夢偉。トヨタ、ル・マン前哨戦で開幕3連勝狙う

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ル・マン/WEC | 「ライバルはレースごとに強くなっている」と小林可夢偉。トヨタ、ル・マン前哨戦で開幕3連勝狙う

 WEC世界耐久選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、4月27(木)~29日(土)にかけてベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される2023年シーズン第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースに7号車と8号車、計2台のトヨタGR010ハイブリッドで挑む。

 ベルギーを代表する伝統的なトラックであるスパで行われる6時間レースは、TGRにとって6連覇を目指す6月のル・マン24時間レースの“前哨戦”とも言えるイベントだ。既報のとおり、今大会ではル・マン100周年記念大会の準備のため、ハイパーカークラスのエントリーはさらに増え、合計13台がスパのグリッドを埋めることになる。

 11台のハイパーカーによる激戦が繰り広げられた第2戦ポルティマオでは、TGRの8号車トヨタGR010ハイブリッドがポール・トゥ・ウインで今季初勝利を挙げ、同車をドライブするセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮がドライバー選手権でランキング首位に浮上した。

 一方、3月に行われた開幕戦セブリングを制したあと、先週末のポルティマオではトルクセンサーの故障という不運なトラブルに見舞われ上位入賞を逃すことになったマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車のトリオは、ランキング3位に後退している

 なおTGRは、7号車トヨタGR010ハイブリッドによる昨年のスパ6時間での優勝を含め過去10大会で7勝をマークするなど、チームのヘッドクォーターがあるドイツ・ケルンから120kmほどと比較的近く、ヨーロッパでの“ホームレース”としているスパ・ラウンドを得意としている。

 そのスパ・フランコルシャンといえば、“スパ・ウェザー”と称される予測不能な天候で知られており、それがときにレース結果を大きく左右することも。2019年に行われた“スーパーシーズン(2018-19年)”第7戦スパでは、スタート進行時には晴れていた空模様が急転しスタート直後に雨が降り出す展開に。さらに気温の低下とともに大粒の雪に変化。一度は天候が回復したものの、その後もにわか雨や雹が落ちてくるなど天気に振り回されるレースとなった。ちなみに、このときはブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソの8号車トヨタTS050ハイブリッドが波乱の6時間レースを制している。

 TGRが2023年シーズン開幕3連勝を狙う次戦は、4月27日(木)から走行が開始され、初日は90分間のフリープラクティスが2セッションが予定されている。翌28日(金)は午前中に60分間のプラクティス、午後に予選が実施される。29日(土)に行われる決勝は現地12時45分(日本時間19時45分)にスタートが切られる予定だ。

降雪のなかレースが行われた2018-19年シーズン第7戦スパ6時間。優勝は8号車トヨタTS050ハイブリッド
降雪のなかレースが行われた2018-19年シーズン第7戦スパ6時間。優勝は8号車トヨタTS050ハイブリッド

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