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投稿日: 2017.04.17 12:30
更新日: 2018.04.12 20:09

スーパーフォーミュラ、JSB1000も今週開幕。鈴鹿2&4を楽しむ2017年のポイントを紹介

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ、JSB1000も今週開幕。鈴鹿2&4を楽しむ2017年のポイントを紹介

 スーパーフォーミュラと同じ200kmのレース距離で争われる全日本ロードレース選手権JSB1000クラス開幕戦。スーパーフォーミュラでの200kmはスプリントレースとなるが、JSB1000クラスでの200kmはセミ耐久レースという扱いとなる。

 200kmのセミ耐久は、昨年の鈴鹿2&4レースで13年ぶりに復活。夏に開催される日本最大のバイクレース、鈴鹿8時間耐久ロードレースの前哨戦という意味合いが強く、エントリー台数も多い。

 レースのスタートはスタンディングスタートではなく、8耐でもお馴染みのル・マン式スタートで始まる。レース中はピット作業も行われるため、ライダーの速さだけでなく、ピットクルーの作業スピードも重要だ。そのため鈴鹿2&4では、ライダー、チームの歯車がうまくかみ合わない場合、上位チームでも下位に沈んでしまうという波乱も起こる可能性がある。

 2017年シーズンのJSB1000クラスの見どころは、まずはHondaとスズキが新型マシンを開発してきたこと。HnodaはCBR1000RR SP2、スズキはGSX−R1000を投入し、2台の新型マシンはテスト結果からも高いパフォーマンスを見せている。

 3月に行われた鈴鹿のJSB1000クラス合同テストでは、Hondaマシンを使用するMuSASHi RTハルク・プロの高橋巧がトップタイムを記録。スズキマシンを使用するヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也が2番手のタイムを記録した。

 テストに登場したHondaのマシンは、昨年型と現行型のハイブリッドだったが、テストのタイムから、昨年のマシンよりも大幅にパワーアップしているのは確か。

 2番手のタイムを記録したスズキの津田は、テストで初めてヨシムラチューンのGSX−R1000を走らせたため、まだ感触をつかんでいる段階。それでも、2番手のタイムを記録しただけに、開幕戦ではヤマハYZF−R1と並ぶ速さを見せるだろう。

 また、カワサキは今シーズンからチーム名をカワサキチームグリーンに変えて参戦。ライダーラインアップも一新した。新たにチームに加入したのは、TSR Hondaから世界耐久選手権(EWC)に参戦していた渡辺一馬と若手ライダーの松崎克哉のふたりだ。

 さらに、ライダーラインアップの一新するとともに、使用するマシンも昨年まで使用したカワサキZX−10Rを改良した『カワサキZX−10RR』で全日本ロードに挑む。カワサキは新たなライダー、マシンとともに17年ぶりのチャンピオン獲得に挑む

 開幕戦鈴鹿のJBS1000クラスの本命は、ヤマハの中須賀克行だ。中須賀は全日本ロード最高峰クラス、JSB1000クラス5連覇中の絶対王者。2017年シーズンも引き続き、ファクトリーチームの『ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム』から参戦し、まだ誰も成し遂げていないシリーズ6連覇、通算8度目のチャンピオン獲得に挑む。

 そんな中須賀に挑むのが、新型マシンを手に入れたHondaの高橋巧、スズキの津田拓也や、カワサキの改良型マシンを駆る渡辺一馬といったトップチームのライダー。この3人のライダーが中須賀の連覇を止めるのか。それとも中須賀が6連覇を成し遂げるのか。2017年シーズンのJSB1000クラスは開幕戦は新たな時代の幕開けとなる。


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