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投稿日: 2017.05.28 18:53
更新日: 2017.09.11 11:01

スーパーフォーミュラ第2戦決勝2:関口が全周アタック。石浦とのマッチレースを制して逆転優勝

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ第2戦決勝2:関口が全周アタック。石浦とのマッチレースを制して逆転優勝

 サーキット中の視線はP.MU / CERUMO · INGINGのピットに集まる。ピット作業はミスなく9.5秒でピットアウト。石浦は真っ先にピットロード出口へと向かったが関口はすでに1コーナーを回っており2番手で復帰、その差は9.7秒のギャップとなった。まずはここで、関口に軍配が上がった。

 30周差のタイヤで戦う関口と石浦のトップバトル。ふたりの約10秒差が残り13周でどのような展開となるか。石浦は36周目に1分15秒772のその時点のファステストタイムをマーク。すると関口も1分16秒142の自身のベストタイムで応え、ふたりの意地の戦いが続く。

 そして38周目に事件は起こった。5番手を走行していた伊沢が2コーナーのアウト側でクラッシュ。スポンジバリアに大きくマシンを突っ込ませてマシンを止めた。これにより39周目にセーフティカー(SC)が導入され、各車が築き上げていたマージンがリセットされる展開に。

 SC導入によって関口雄飛が築き上げた石浦との約8秒のマージンはなくなり、コース上で抜かれる可能性は低いもののミスひとつで順位が変わる予断を許さない展開へと変わる。また、このSCで幸運を手にしたのがローゼンクビスト。SC導入中にピットインし、ロッテラーの後ろ4番手でコースに戻った。15番手スタートからピットインタイミングを最後まで引っ張り、関口に続く1分16秒台のラップタイムを並べてレース終盤までプッシュし続けたパフォーマンスが功を奏した。

 42周を終えた時点でSCが退去、関口はリスタートをうまく決めポジションを守ったが、ドラマはまだ終わらなかった。47周目、さすがにタイヤの摩耗が厳しくなったか、関口はダブルヘアピンなどでクリップに付けず膨らんでしまい、石浦がインを伺う。両者のタイム差はわずかコンマ5秒。石浦がプッシュし、関口が逃げる。

 ファイナルラップも超接近戦となったが、関口、石浦ともにバックストレートでオーバーテイクシステム(OTS)を使い合い、差は変わらず。ダブルヘアピンでも関口は丁寧にインを抑えて石浦をブロック。最終的に関口がトップを守り切り、全周に渡って緊張感の高いレースで今季初優勝を飾った。

 2位に石浦、3位にロッテラーが就き今回もトヨタ勢が表彰台独占、さらには上位6台まで占める圧勝となった。ホンダ勢のトップ、7位にはピエール・ガスリーが参戦3レース目にして初入賞を果たしている。


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